世界のワイン法

  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535585737

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  • 世界のワイン法

    日本におけるワイン法の必要性を説く一冊。

    1935年にAOC法
    ECからテーブルワインが流入し、国内で余るのでAOC化
    AOCは実質EU共通、国内ではワイン以外にも適用。
    AOCとは、特定の地域産品の名称を商品に付与するための条件。
    EU圏外からすると非関税障壁。

    1963に原産地呼称齟保護のための規則(DOCG,DOC,IGT)
    1965に減量と度数を規定
    1992にテーブルワインのカテゴリ新設。
    等等。

    単一品種名はEU85%、ニューワールドと日本は75%

    日本にはワイン特化した法律がなく酒税法をベースに関連ドキュメントを読まないとわからない複雑怪奇仕様。
    日本のワイナリーは株式会社が農地を持てないため、農業法人か個人が農地を持てるそうで、サントリーは戦前から自社ぶどう園を持っていたのに対し、メルシャンは戦後発展した企業であるため農業法人から場所を借りるスキームを活用しマリコヴィンヤードを作るに至ったそうな。

    今となっては日本のワイン法、という本が出ているのでこちらもあわせてチェックしたい。

  • 酒税法が変わって、瓶詰め機械がなくても醸造免許がとれたり、フェダーヴァイザーが売れたりできるといいなぁ。

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著者プロフィール

弁護士、日本輸入ワイン協会会長、フランス食品振興会主催の世界ソムリエコンクール日本代表審査委員。永年にわたり生産者との親交を深め、豊富な知識をもとに、ワイン関係の著作・翻訳を著すなど日本でのワイン普及に貢献する。主な著書に『シャンパン大全』『ワインの世界史』(ともに日経ビジネス人文庫)、『歴史の中のワイン』(文春新書)、『チリワイン』(ガイアブックス)、主な監修書に『世界のワイン図鑑 第7 版』(ガイアブックス)ほか多数。

「2021年 『世界のワイン図鑑 第8版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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