ほどほど養生訓: がん・脳卒中・心臓病・糖尿病は自分で防げる

著者 : 岡田正彦

• 日本評論社 (2007年8月1日発売)

感想・レビュー・書評

[bkskさんの感想 · 2015年1月24日]

健康とBMI・タバコ・運動・酒・塩分・睡眠の関係の紹介
健康にまつわる議論について具体的に文献を示して関係を示している。
冒頭に挙げた，BMIやタバコといった健康に関する指標と寿命や発がん率などの関係をグラフで示しており，その元となった文献についても明示している。
ページの最初と最後については文献の引用なしで，統計としてこうなっているああなっているというような説明で信頼性がなかった。しかし，pp. 80-120あたりは文献をきちんと参照してデータについて論じており情報としての価値が高いと思った。例えば，以下のことがわかってよかった。
* BMIが24の人が最も死亡率が低い
* 酒を1日1杯摂取する人が死亡率が低い
* タバコをやめて3年経った人の死亡率は吸っていない人とまったく同じ

タバコの健康への有害性についてはなんとなくわかっていたが出典はなかったので，この書籍で引用されている文献がひとつの根拠になると思った。またBMIが健康を考える上で世界共通の重要な指標であることを強調していたのが印象的だった。
出版年が新しい同著に「ほどほど養生訓ー実践編」があるが，こちらはデータの出典がほとんど明示されていないので，古くてもこの本の方が有用だと感じた。
巻末に文献の一覧があるので引用元の文献にもあたってみたいと思った。

[bananan-bukulogさんの感想 · 2013年12月11日]

新潟大学の先生の本。血圧の正しい測りかた。血液検査でわかることなどは、すぐ参考になりそう。健康診断も受けっぱなしで、意外と、日常生活に役立たせるところまでデータを読んだり、意味を理解したりしていないので、

[ヒロさんの感想 · 2012年12月17日]

予防学者だけにこれまでの臨床研究データに基づいたグラフは、参考になります。BMIのこと、アルコールのこと、コレステロールの薬のことなどを死亡率との相関関係をグラフにしています。

[ucym100さんの感想 · 2010年4月22日]

LDL コレステロール 中性脂肪を含む
測定の基本はBMI >25
LD L 悪玉 HLDL 善玉　LDL高いHDL低いほどと異常
日本人の血管障害の危険因子　年齢、LDL、最高血圧、BMI、HbA1c、HDL
病気につながる生活習慣　タバコ、運動不足、アルコール塩分とりすぎ、睡眠不足、ストレス
運動不足でがんが増える　大腸、乳がん、子宮、肺
和食が良い　欠点は塩分のとりすぎ
尿酸値　体質による　それから生活習慣
健康のための有酸素運動　165-年齢の心拍数に運動中になる

[diabloさんの感想 · 2008年2月23日]

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著者プロフィール

新潟大学名誉教授。医学博士。専門は予防医学、長寿科学。
1946年京都府に生まれる。新潟大学医学部卒業。1990年より同大学医学部教授。
米国学会誌IEEE Transactions on Biomedical Engineering共同編集長、学会誌『生体医工学』編集長などを務める。
1981年新潟日報文化賞、2001年臨床病理学研究振興基金「小酒井望賞」受賞。
著書『人はなぜ太るのか』（岩波新書）、『ほどほど養生訓』『放射能と健康被害　20のエビデンス』（日本評論社）、『がん健診の大罪』（新潮社）ほか多数。

「2018年 『血圧の薬はやめてもよいか？』 で使われていた紹介文から引用しています。」