精神医学を視る「方法」

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  • 日本評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784535984196

感想・レビュー・書評

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  • ガミーの翻訳から著者のことを好意的に見ている。題名が「診る」ではなく「視る」にしているのも著者特有のこだわりに感じる。私自身が著者と同世代ということもあり、精神医学医療の古典的な流れと現代的な流れを理解し、それをつなげることのできる数少ない人だと思う。ガミーを翻訳しただけでもあり、ヤスパース以来の多元主義を基本的な姿勢として持っている方だと思うが、これはいうのは簡単であるが、何がわかっているか、そしてエビデンスがあるのかをきちんと理解しておかなければ容易に折衷主義に流れてしまう。そのため本書でも誠実に説明しようとするために、エッセイでありながらくどくなっているのは否めない。

  • 村井俊哉/著
    脳科学の全盛、薬物療法の広がり、EBMの普及、DSM‐5の登場、精神科医療への毀誉褒貶―精神医学の現代的論点を一貫した方法で見通す。

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著者プロフィール

村井俊哉(むらい・としや)
1966年大阪府生まれ。京都大学大学院医学研究科修了。医学博士。専門は臨床精神医学一般、行動神経学、高次脳機能障害の臨床。マックスプランク認知神経科学研究所、京都大学医学部附属病院助手などを経て、現在、京都大学大学院医学研究科教授。著書に『人の気持ちがわかる脳』(ちくま新書)、『精神医学の概念デバイス』(創元社)、『統合失調症』(岩波新書)など多数がある。

「2021年 『はじめての精神医学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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