- 本 ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784537049817
感想・レビュー・書評
-
聞き覚えのあるタイトルだったので購入。
時々こう言うのが読みたくなるけど硬そう。全く理解できないのは悔しいので、取り上げられてるタイトルを3、4冊読んでから、読むことにしたら、パスするはずの丸谷才一が図書館の都合で最初に来るし、気乗りしなかった中上健次にはまるし、結局、事前の準備読んだのは以下。
井上ひさし 「吉里吉里人」
丸谷才一 「裏声で歌へ君が代」
村上春樹 「羊をめぐる冒険」
中上健次 「枯木灘」「岬」他
村上龍 「コインロッカー・ベイビーズ」
大江健三郎 「同時代ゲーム」
寄り道、遠すぎ。
で、肝心の当書。
関連があるとは思えないリストだったのに意外な視点で関連が見えてくる。
なるほど、こういう読み方をするのかと、納得も感心もしました。
けれど、ひとつの読み取り方を設定して当てはめていけば、かなりの物語を強引に同じ読みに落ち着けることができるのではないかとも思う。
とはいえ、読み方の勉強になりましたし、リストの半分はこういうきっかけがなかったら手に取らなかった本です。 感謝。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「物語の型」からはみ出して「言葉の暴走」が起こるのが「小説」であり、その型に収まってしまうものは小説ではないという事らしい。蓮實さんの批評を読むのはほぼ初めてで、あとがきには「小説を擁護したい」と書いてあるがとても悲観的な見方をする人だなぁという印象。この本は20年以上前に書かれたもので、現在は当時の蓮實が危惧していた方向へまっすぐ進行しているにもかかわずそんなことはもう誰も話題にしていない。
-
蓮實重彦の本は読んでおかないとと思いつつこれまで読んだことがなかったので、古本屋で安売りされているのを見つけて購入。
説話論的な分析によって小説の物語を抽出するっていう手法が面白かった。この本を読むまで現代文学を毛嫌いして、近代文学ばかり読んでいたけれど、現代文学からでも面白い問題提起ができるのだと知れたことがよかった。現代文学への偏見が少しなくなったように思う。 -
ミラノ、イタリアなどを舞台とした作品です。
著者プロフィール
蓮實重彦の作品





