清岡氏の詩をネットで見かけたので
読みやすそうなこの作品を手にしました。
十二指腸の病気を患った独身の大学教授(55歳)が
教え子(22歳)に淡い恋をして、
特にアプローチもしていないのに(!)
「結婚を申し込もう」と考えるものの
その願いは申し込み前にはかなく散ってしまいます。
(当然だ…と思うのですが、当時は普通だったの
でしょうか…)
舞台は1979年の初夏(40年前)ですので
話の筋や倫理観などはかなり2019年とは
異なっていてそこに驚きました。
当時の大学のゼミの様子(授業でのやり取り)や
教授が家で育てている薔薇の細かい描写は
興味深く読みました。