全裸漫画家 (2) (ニチブンコミックス)

著者 : 桜木さゆみ

• 日本文芸社 (2011年9月28日発売)

感想・レビュー・書評

[猿山リムさんの感想 · 2021年12月14日]

　全裸で漫画を描いている作家の話ではない作品の２巻。
　ありのままの自分をさらけ出し赤裸々に描くことを「全裸」と表現している「てい」になっているが、ネタごとに設定が微妙に違っている辺りも前作通りであり、特にさらけ出している印象は持てない。
　しかも今巻では、一つのネタの中でも矛盾があり、ご都合パワーが増している方な印象。

　基本四コマ。
　担当編集者から、テーマを提示されそれにこたえるスタイルのネタが多い。
　下ネタが基本で、思いついたものをそのまま描き散らしているため、おやじギャグの出来損ないのような印象。
　同じネタでも、見せ方を工夫するだけで面白くなると思う。

　下ネタという、ズルいテーマを用いてこのつまらなさはある意味稀有な才能ではあると思うが・・・。
　この投げやりなネタでも、画が超絶にエロいとかなら、ギャップ的な面白さも出るともおもうけど・・・。
　取り合えず、検索しても２巻までしかヒットしないが、完結したわけではない気配。

　表紙の美女は、作家の姉とのこと。
　この美女のグラビアは昔よくお世話になりました。
　なので＋１点してこの感じ。