面白いほどよくわかる源氏物語: 平安王朝のロマンと時代背景の謎を探る (学校で教えない教科書)

著者 :
  • 日本文芸社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784537250619

感想・レビュー・書評

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  • 面白いほどよくわかるシリーズは、「学校で教えない教科書」というキャッチ・フレーズがついていますが、この本は、まさにその通りです。女性ならではの問題設定で、男性の学者先生には、テーマにし難い題材です。
    https://www.honzuki.jp/book/99684/review/277340/

  • 教科書で必ず習う源氏物語。
    この本では物語にまつわる109の謎を分かりやすく紹介しています。
    「光源氏は本当にもてる男だったのか?」「紫式部は本当は王朝貴公子が嫌いだった?」この本を読めば源氏物語をより楽しめます!
    【中央館2F 913.36/OO】

  • 以前に、「源氏物語」のキャラクターは、とっても立っているという話を書いた気がします。

    なにか、心配事があると物の怪がついたりするところも、確かに、リアルだなぁと思うところです。

  • 登場人物のモデルや、当時の慣習や背風を交えて源氏を解説しているので、面白かった。
    しかし、原文では「あふ」や「契る」と書かれる言葉を、犯す・レイプ・SEXと書いているのはあまりに品がなく読み進めるのが苦しかった。当時の性風俗がオープンでかなりゆるいものだったと書いておきながら、今の価値観が含まれる言葉を使うのは矛盾してはいないか。

  • いろんな人が源氏物語について語ったり訳したりしているけど、この著者もまた個性的な考え方の持ち主。光源氏の光と影をちゃんと見る鋭さがいい。紫式部についても、尊敬だけではなくワイドショー的な見方で切り口を見出す。源氏物語が書かれた当初の時代背景考証が歴史の勉強にもなる。

  • 大塚ひかりさんが出されている約20作品の3分の1が源氏物語をタイトルにするものなので、その知識というか『 源氏物語』に対する造詣の深さは相当なものだ。また、彼女の作品には、この本の7年後2008年に書きおろしで出版された『大塚ひかり全訳 源氏物語』(全6巻:ちくま文庫)もある。

    そんな著者による『面白いほどよくわかる源氏物語』は、単なる入門書とか『源氏物語』のガイドブックというレベルを凌駕している。副題に「平安王朝のロマンと時代背景の謎を探る」という言葉が添えられているように、『源氏物語』や『枕草子』などの王朝文学が花開いた時代の表と、なぞに包まれた裏の部分にまで話が及んでいる。だから、入門書などと甘い気持ちで読むのではなく、研究本を読むような心構えも求められる。

    そもそも、大塚ひかりさんは大学で日本史を専攻されていたわけだから得意分野なのかもしれないが、それにしても微に入り際に亘って書かれている。『源氏物語』に関する作品というと国文学畑の方たちが書かれたものが多いの中で、平安文化史を交えて書かれた本は興味深い。

    『面白いほどよくわかる源氏物語』には109にも及ぶネタが散りばめられているのだが、この手の雑学本やトリビア本は絶版になるのが早い。しかしながら、この本は10年の時を越えて増刷されているロングセラーなのだから、その面白さを読んで確かめるべきだろう。

  • 源氏物語に関する特別な予備知識がなくても、

    本当の面白さを十分に理解できるように、

    わかりやすく解説してある本です。

    光源氏が様々な女性と繰り広げた愛と性のドラマや、

    紫式部が「源氏物語」に込められた謎を分析しています。

    「源氏物語」を見開き単位でコンパクトにし、

    図や表、イラストを掲載して解説します。

  • 内容紹介:日本を代表する古典「源氏物語」を見開き単位でコンパクトに解説し、各頁には図表やイラストを掲載。光源氏が様々な女性との間で繰り広げた愛と性のドラマや、紫式部が「源氏物語」に込めた謎を分析する。(TRC MARCより)

    資料番号:010311314
    請求記号: 913.3/ ム
    資料区分:一般書

  • なんだか思考が偏ってるような感じで、若しくは、不勉強すぎて・・・決して面白くははかったです。
    2007年8月

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著者プロフィール

1961年横浜市生まれ。古典エッセイスト。早稲田大学第一文学部日本史学専攻。個人全訳『源氏物語』全六巻、『源氏の男はみんなサイテー』『カラダで感じる源氏物語』『ブス論』『愛とまぐはひの古事記』『女嫌いの平家物語』(以上、ちくま文庫)、『快楽でよみとく古典文学』(小学館)、『ひかりナビで読む竹取物語』(文春文庫)、『本当はひどかった昔の日本』(新潮社)など著書多数。

「2016年 『文庫 昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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