- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784540032189
感想・レビュー・書評
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ロシアとトルコを比べたかったんだけど、私的にはトルコのほうが面白かった。草原民の定着なんだ。何となくイスラム正調という気分でいたけど、そうじゃないのね。油負けするかなあ。おいしそう。
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小笠原弘幸「オスマン帝国」に触発されて。興味のある分をつまみ読み。以下、抜粋と雑感。/食材圏の広がり、食材の豊富化は、宮廷の食文化から、一般過程の食卓にも反映。同時代の宮廷の台所の仕入帳の食材の多くが、1600・1640年の公定価格表に現れ、市中でも入手し得たことがわかる、と。/現代のトルコの代表的な料理書のジャンル分けは、トルコ風と西洋風。19世紀末の様式が尾をひく、と。/動物質の香料で強烈な香りのする麝香と竜涎香入りのシェルベット。不可思議かつ強烈な香りを放つ飲み物だったのでは、と。これはぜひ一度試してみたいところ。個人的には。/トルコのラクはブドウから作られる蒸留酒。酒を嗜むムスリムにも、ぶどう酒は神が禁じたが、ラクはムハンマド在世中には存在しなかったからオーケー、と言う人も。どっちもブドウが原料のお酒なのにね、と興味深く思う。/「バクラヴァのかたわらのパイ」というと「はるかに容易なこと」を意味するトルコの決まり文句なのだとか。それだけ手間がかかるから、と。