世界の食文化 (15) イタリア

  • 農山漁村文化協会
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784540032196

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  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00079215

  •  イタリア料理の核を「パスタ感覚」と名付け、貪欲にオリエントや東洋、新大陸からの食材を取り込んでこれた秘密がここにあるのだと明かす。経済的な南北問題とは反対に、南で生まれたパスタ、野菜をゆたかに使う料理文化が北を征服したと説く。
     イタリアが都市国家からいまの形態に統一されたのは1861年。そんなに昔のことではない。イタリア統一時に「イタリア語」を話せるのは2.5%にすぎなかったという。そこに料理の面から「統一」をあとおしした近代イタリア料理の父ペッレグリーノ・アルトゥージを扱った一節がとくに興味深かった。

  • 現在まだ刊行中のシリーズの一冊ですが、広告を見たときにこれは全部買いだろう!と15冊全部まとめ買いしているので、届くのを楽しみに待っているのですvアメリカ編とか中国編とか、ドイツも面白かった〜。書いている人で買ったので、まずハズレはないですよ。イギリス編を物凄く楽しみにしているのです。うふふふ。

  • これは面白いぞ.くっだらないグルメ話は全く出て来ずに,本当の食「文化」論になっている.そして,イタリア食文化の中核として「パスタ感覚」という,極めてわかりやすい概念を提示して古代から現代までのイタリア料理を鮮やかに分析してみせる手並は名人技.

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著者プロフィール

■石毛直道(いしげ なおみち)
1937年、千葉県生まれ。1963年、京都大学文学部史学科卒業。京都大学人文科学研究所助手、甲南大学講師、国立民俗学博物館助教授、同教授、同館長を経て、2003年、国立民俗学博物館を退官。国立民俗学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。農学博士(東京農業大学、1986年)。
【主な著書】
『リビア砂漠探検期』(講談社文庫1979; 原本、講談社 1973)/『住居空間の人類学』(鹿島出版会 1979)/『食卓の文明論』(文藝春秋 1980)/『食卓の文化誌』(岩波現代文庫 2004; 原本、中公新書 1982)/『ロスアンジェルスの日本料理店――その文化人類学的研究』(ドメス出版 1985)/『はじまりはトンガ-南太平洋フィールドノート』(平凡社 1988)/『麺の文化史』講談社学術文庫 2006(原本『文化麺類学ことはじめ』講談社 1991)/『石毛直道 食の文化を語る』(ドメス出版 2009)/『飲食文化論文集』(清水弘文堂書房 2009)/『石毛直道自選著作集』刊行中(第1期全6巻、2012年完結/ドメス出版)

「2013年 『世界の食べもの――食の文化地理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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