- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784540053092
感想・レビュー・書評
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●資本主義というシステム・近代国家という仕組みが成立する中で、村といった地域・共同体は個人に分解されていった。
地域での役割が薄れ、風土に根付いた個性がなくなり、関係性がうすれている。
理性によらないで身体でつかむ感覚が欠如しているので、人は力を失っている。
●近代国家以前の日本は、幕府という統一権力はあっても、内部はいくつもの藩に分けられ、藩の内部も村の連合体という様相だった。
近代国家という以上、国民としての精神統合が必要だった。その役割が文化、文明だった。
それを日本の風土というように一元化し、国民国家とだぶらせたのが近代国家。
風土というものは基本的にローカルなもの。中心に濃い風土があり、周辺に薄い風土がある。
つまり、近代国家というものは不確かなものである。
●市場経済か非市場経済かといった二者択一的な選択は必要ではないが、今の経済システムの下で暮らすことにうんざりしている人が増え、新しい流動化が始まっている。 -
う~ん、こちらもなかなか読み応えがありました。 読了して第一の感想としては、「ああ、この人のものの考え方と KiKi のものの考え方はかなり似ているところがあるな。」ということです。 多分問題意識の持ち方とか、「人間って何?」とか「人間の理想的(?)な生き方ってどうよ?」みたいなある意味一文の得にもならないことをああじゃこうじゃと考えるところも、その命題に対する自分なりの立ち位置の導き方も学者さんである内山さんのほうが理路整然とはしているけれど、かなり似ているような気がします。 ついでに「ごちゃごちゃ考えたりあれこれ言ってるより、とりあえず実践してみよっか」みたいな思い切りの良さも含めて・・・・・(笑)
(全文はブログにて)