辰巳芳子のことことふっくら豆料理: 母の味・世界の味

著者 :
  • 農山漁村文化協会
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784540910159

作品紹介・あらすじ

チキン、ヴィヨンに煎り大豆、糠床にも大豆、打ち豆や黒豆のサラダ、白隠元のミネストローネ…。「豆料理は甘い」「手間がかかる」の先入観を捨て、素直な心で向かい合うとき、見落としていた豆本来の味と力が見えてくる。明治生まれ、江戸っ子の母から受け継いだ豆料理はゆずろうとしてゆずることのできない家庭料理の神髄を、南欧の家庭に長逗留して学んだ料理は新しく取り入れたい世界の豆料理の知恵を伝える。レシピ91点。

感想・レビュー・書評

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  • 豆を素材とした料理だけを紹介するもの。豆に、大豆圏と隠元圏があって、日本は大豆圏だというのは、本書で初めて知りました。なるほどー。

  •  「食」は常にわたしたちとともにある。だが、あまりにも近くにありすぎるが故に、いつのまにか扱いがぞんざいになってしまっているのが現実だ。さっきコンビニで適当に買ったパンも、お昼に口にした油たっぷりのフライドポテトも、わたしのからだの一部になっていくのだということをときどき忘れてしまうのだ。
     この本は、そんな当り前の大切なことに気づかせてくれる。少し面倒でも、自分のからだを想い手間暇かけて豆を炊く。それはからだにも心にもやさしいくらし。

  • 豆は、この人につきる。読み物としてもおもしろい。

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著者プロフィール

料理研究家、エッセイスト。1924(大正13)年生まれ。料理研究家の草分けだった母・辰巳浜子のもとで家庭料理を学ぶ一方、西洋料理の研鑽も重ねる。父親の介護を通じてスープに開眼する。鎌倉の自宅や周辺の施設でスープ教室を主宰し、高齢者や病気の方へスープを提供できるよう指導している。「大豆100粒運動を支える会」会長を務める。 著書に『辰巳芳子の旬を味わう -いのちを養う家庭料理』、『辰巳芳子 慎みを食卓に -その一例』(ともにNHK出版)がある。

「2020年 『辰巳芳子 ご飯と汁物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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