ゴッホの魂 イメージの森のなかへ

  • 二玄社 (2008年2月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (48ページ) / ISBN・EAN: 9784544211047

みんなの感想まとめ

ゴッホの生涯と作品を親しみやすく紹介する本書は、まるで絵本のように楽しめる一冊です。厳選された名画と分かりやすい解説を通じて、ゴッホの独自の色使いや彼の人生にまつわるエピソードが簡潔に語られています。...

感想・レビュー・書評

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  • イメージの森のなかへシリーズ、四巻目。
    ゴッホの画集と解説ですね。
    利倉隆さんは今回は、ゴッホの生涯の物語とゴッホの絵を回想して紹介してくれています。
    まるで絵本を楽しむように作品にふれられるので、ページをめくるのが楽しくなりました。
    このシリーズは、身近に美術品を親しみやすくするコンセプトがあるようですね。児童書としても良書ではないでしょうか。
    もちろん、ゴッホのすべてがわかるのでなく、ゴッホを知る端緒になればこれ以上の功績は望むべきもないでしょうか。
    ゴッホは世界的にも、知名度と作品の独自性がずば抜けています。難しいゴッホの紹介を手際よくこなされた秀作だと思います。
    ゴッホの気持ちにも則した文章にも、ゴッホに対する尊敬と畏敬を感じます。
    ゴッホは知名度のわりには、わかりにくい謎めいた作家ですので、小説家も様々作品に登場させています。
    ゴッホが愛した日本の絵画と同じように、日本人もゴッホを愛する人が多いのも事実だと思います。
    私もゴッホが好きです。もう少しゴッホを身近に感じられる本書は楽しいものでした。

  • ゴッホに関する本の導入として最適な一冊。
    厳選された名画と分かりやすい言葉で、ゴッホの生い立ちや作品が、要点を押さえて簡潔に解説されている。

    青と黄はゴッホの色だということ。
    郵便配達夫・ルーランという友人がいたこと。
    ひまわりの絵に込めたゴーギャンへの想い。
    ゴーギャンと上手くいかず自分の耳を切ってしまったこと。
    サン=レミ精神病院に入院中も絵を描いていたこと。
    甥フィンセントの誕生を喜んだこと。
    弟テオはゴッホの才能を信じ続けてくれたこと。

    ゴッホは、短い間にたくさんの絵を描いた。
    情熱を燃やすような絵からは、本の題名の通りゴッホの魂のようなものを感じる。
    シリーズ化されているようなので、他の本も読んでみたい。

  • ゴッホの作品と描かれた頃の生活や心境の変化を解説している。詳しくは書かれていないが流れを掴みやすく、有名な作品の写真が多いので全体像をさらえる感じ。
    子供に紹介するのにもこのくらいの作品数がわかりやすくていいかもと思った。シリーズで他の画家の本もあるようなので読んでみたい。

  • ブクログさんからのおすすめ。

  • 「ラングロワ橋」の空を映すどこまでも済んだ川に、「夜のカフェ・テラス」の天に浮かぶ花のような星に、私は強く惹かれた。
    美しく輝く絵、素晴らしい。
    だけど、だんだんページを捲る手が震えてきて…
    ゴッホが自分で耳を切っていたなんて、最後は猟銃自殺をしていたなんて知らなかった。
    どんなに辛かったのだろう。
    絵の事ばかり考えていた脆い人。
    画家ってなんだろう。
    あんなに明るかった絵が段々暗くなって、渦巻きになって、見ている私もウニョウニョになって。
    でも、やはり素晴らしい絵に違いない。
    私にはまだその良さがわからないがきっといつかゴッホのすべてが好きになるだろう。

  • 魂を感じる。丁寧に絵を見る。
    見るとは心で見ること。
    筆使いにゴッホの心の動きを感じられる。実物を見たい。

  • 帯文(袖):”その森は遠くから眺めると鬱蒼と茂っていて神秘的です。でも一歩足を踏み入れればそこには新しい発見とはじめての感動が待っています。それぞれの樹には異なるすがたが、葉の一枚一枚にも表情があります。そして木陰には美の泉が湧き出ている…それがイメージの森です。その森はどこからでも、誰でも入ることができます。前もって準備も知識もいりません。あなたは森に・・・・・・”

    もくじ:アルルの春、夜の光のカフェ・テラス、ゴッホの寝室、郵便配達夫ルーラン、黄色いひまわり、椅子・そして自画像、サン=レミの病院から、糸杉と星のある風景、目は人間の魂、オーヴェールに行く、ガッシェ先生、カラスのいる麦畑、一足の靴、自画像は物語る

  • 簡単な解説がついた薄い画集。
    大判で、生き生きとした筆遣いまではっきりわかるので、見ていて楽しい。

  • 利倉さんが新たに試みたシリーズ「イメージの森のなかへ」の一冊です。これまでにないやり方で、画家の魂に触れることを目指した本と言えるでしょうか。

    この本に出てくるゴッホの作品は、実物を全て見たことが私はあります。もちろん、その時も雷に打たれたような感動を味わいましたが、この本で、また別の感動が訪れました。

    絵画は見方が大切。見る人によって、感じ方の深さが変わってきます。作品は同じものなのに、です。

    ある作品に感動したとき、その作品をポンと別の人に持ってきたり、指し示すだけでは、感動が逃げてしまう場合があります。誤解を恐れずにいうと、ポンと持ってきた「安易さ」の方が伝わってしまうのです。話題性があれば、人は群がりますが、感動が伝わらない。

    ではどうしたたら、この「感動」は、伝わるのでしょうか?私の答えは、全人格を賭けて、作品に向き合っている「自分」を語るしかないと思っています。それも、主観だけでなく客観も融合させたかたちで。つまり、どう語るかについて熟慮するということです。

    この点で、今までの美術展の展開の仕方は無邪気すぎた感もあります。もっとキュレーションを求めなければ。作家と鑑賞者を結ぶ、想像力豊かな企画者の手腕が必要です。キャプション一枚で、画家の現代に持っている意味が、がらりと変わってしまうからです。平たくいえば、美術教育ということになるのですが、これは日本に限らず、世界的な課題と思われます。

    その意味で、本書は新たな視点をもたらしてくれました。画家の息づかいまで伝えてくれています。どんな人にも美術の門は開かれている、というメッセージも含ませて。

  • 短くわかりやすい文なのに、いろいろなことを教えてくれる。

  • 2010年7月11日

    <Into the Forest of Imagination The spirit of Van Gogh>
      
    ブックデザイン/森谷真弓(ワークスタジオ)

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