レンブラント 影のドラマ (イメージの森のなかへ)

著者 :
  • 二玄社
4.29
  • (3)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 19
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784544211092

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イメージの森のなかへ シリーズのレンブラントの作品の解説書ですね。
    このシリーズはほんとうにわかりやすく案内してくれますので嬉しいですね。
    レンブラントは知名度と作品の圧倒的魅力で、わかっているつもりでも、意外な一面がある作家です。
    このシリーズで美術が家なり、身近な物に感じられるようになりました。
    美術の事はあまり、という方もこのシリーズなら、容易くページをやひもとく事ができますね。
    美術館でレンブラントを観たこともありますが、技法面はともかくも、レンブラントの作品には物語性が豊富で何より陰影と光のコントラストが印象的です。
    レンブラントの人生にも、光をあてながら作品を観賞出きるので嬉しいですね。
    この本をきっかけにして、感心度を増していきたいものです。

  • 17世紀オランダの画家、レンブラントの絵画と解説。「夜警」以外は初見。「解剖学教室」はおもしろい。前のめりになって学ぶおじさま達。人間は光と影を絵具で表現することができる。宗教画も多く、キリスト教についての知識があればより深く味わえそう。解説文が良い。詩的で、簡潔で、美しい。シリーズ本なので他の画家のものも読みたくなった。

  • 今回は闇の中でスポットライトを浴びて登場してくる二人の男性像から。「夜景」として知られるレンブラントの代表作なのだが、実は昼の景であるらしい。絵の斜め前から受けた光に浮かび上がる男たちの群像(女性も1人だけ描かれている)。特に中心の2人の人物の衣装や飾りから手の影までも、とにかくあらゆる細部に至るまでの質感は実に見事だ。しかも、レンブラントの絵の最大の特徴は、絵が語るドラマ性にこそある。それが、たとえ1人しか描かれていない肖像画であってもそうだ。物語性と永遠性とが奇跡的な調和と平衡の内に共存しているのだ。

  • 今回の(イメージの森のなかへ)も、期待以上の出来でした。

    レンブラントは、心理描写にたけていて、人間の尊厳ともいうべきものを見事に描き出してくれますが、そこには、冷静な自己分析と宗教性、精神性が脈打っているいることをあらためてかいま見せてくれました。

    特に「解体された牛」の解説は優れもの。

    また、「ユダヤの花嫁」にまつわるゴッホの言葉にも、文字通り「燃えるような」リスペクトが感じられ、二人の画家の胸の内を思うと一種の感動すら覚えます。

  • 2011年7月25日

    <Into the Forest of Imagination Rembrandt, the Drama of Shadow>
      
    ブックデザイン/森谷真弓(ワークスタジオ)

全5件中 1 - 5件を表示

利倉隆の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×