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- Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560019498
感想・レビュー・書評
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Walter de Gruyter版全集を底本とした白水社のニーチェ全集第一巻。底本が底本だけに、ニーチェの邦訳としてはもっともスタンダードなものだと言えるだろう。それでも、こういったアカデミックな邦訳に付きものである、日本語としての読みにくさは所々あるので、原著を片手に読むのが最良だろう。収録は以下のとおり。
『悲劇の誕生 あるいはギリシア精神と悲観論』
遺された著作(1870-72)
ギリシア悲劇についての公開講演
ギリシアの音楽ドラマ
ソクラテスと悲劇
ディオニュソス的世界観
悲劇的思想の誕生
ソクラテスとギリシア悲劇
われわれの教育施設の将来について
初期ニーチェの代表作であり、彼をアカデミズムのエリート街道から失墜させることとなった問題作『悲劇の誕生』を中心に、その部分的ヴァリエーションである各講演や論文が収録されており、『悲劇の誕生』の形成過程を読み取ることが出来る。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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