人生論集 新装

著者 :
制作 : 串田 孫一 
  • 白水社
3.11
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本棚登録 : 22
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560019856

作品紹介・あらすじ

人生の師アランは読むたびにいつも新しい発見がある。「幸福論」「人間論」「宗教論」等よりその思索の精華を一冊にまとめた。

感想・レビュー・書評

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    感情はあっという間に暴政を布くものだとアリストテレスは言っている。128
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    その創始者が形成したとおりの観念をつかむのだ。

    真なるものよりも美なるものを選ぶべきだ。

    判断を照らし導くのはつねに嗜好であるからだ。

    必要なのは判断を処刑することではなく、それを訓練することだからである。152
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    「かれはよく考えている」と言われるのは地上のことについてであって、天上のことについてではない。

    すべての権力には敬意を表するのに、それでいて一向に神をあがめない人は一種の怪物であり、同時にまたよく育っていない人であって、あらゆる意味で不幸な人だ。

    政治的な種族としては存続しないだろう。そういう種族の消えて行くのが見える。209
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    人は自分が譲歩するものをすべて軽蔑する。デカルトだけではなくて、すべての人が軽蔑する。218
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    尊敬を尊敬するから何も尊敬しないということだ。218
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    イメージやことばを検討せずに受けいれるかぎり、それはまだ偶像崇拝である。221
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    たいくつしている者は、たいくつを維持するに適したすわり方、立ち方、話し方をしている。231
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    悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである。270
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著者プロフィール

1868-1951。本名Emile Auguste Chartier。ノルマンディーに生れ、ミシュレのリセ時代に哲学者J・ラニョーの講義を通して、スピノザ、プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル等を学ぶ。エコール・ノルマル卒業後、ルーアン、アンリ4世校などのリセで65歳まで教育に携る。ルーアン時代に「ラ・デペーシュ・ド・ルーアン」紙に「日曜日のプロポ」を書きはじめたのが、彼のプロポ(語録)形式の初めである。アランの人と著書については、アンドレ・モーロワの『アラン』(佐貫健訳、みすず書房、1964)に詳しい。邦訳されたものとして、『定義集』(森有正訳、1988)、『デカルト』(桑原武夫・野田又夫訳、1971)『プロポ』1・2(山崎庸一郎訳、2000、2003)『アラン 芸術について』(山崎庸一郎編訳、2004)『小さな哲学史』(橋本由美子訳、2008、いずれもみすず書房)などがある。

「2019年 『定義集 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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