フッサール 傍観者の十字路 (哲学の現代を読む 7)

  • 白水社 (2008年9月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (250ページ) / ISBN・EAN: 9784560024713

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  • フッサールの哲学を、著者が自分自身の言葉で語りなおして解説した本です。

    扱われている内容は、『論理学研究』における心理主義批判、『イデーン』における超越論的主観性、『デカルト的省察』における他我論、『危機書』における生活世界論などです。他の解説書とはすこし違った角度から、フッサールの哲学を見なおすのに役立ちました。

    とくに他我論の解説が独創的で、自己とは、「べつの体験」を生きる「我」としての他者を、「いまのわたし」とはべつの「もうひとりのわたし」「いつかのわたし」としてとらえ、さらにそのような意味での他者との遭遇が、「未知なる他者」へと向かう志向性と折りあいをつけていく際限のない運動のもとで生じるという考えが述べられています。

    著者が明言しているわけではないのですが、あまり評判のよくないフッサールの他我構成にかんする議論を、レヴィナスなどの発想をもとに新しい視角から解釈しなおす試みといえるのではないかと思います。

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著者プロフィール

1970年北海道岩見沢市生まれ。北海道大学文学部卒。中央大学大学院文学研究科博士後期課程哲学専攻修了。哲学博士。中央大学文学部、大妻女子大学社会情報学科、中央大学理工学部等の非常勤講師を経て、現在、日本大学法学部准教授、日本大学大学院総合社会情報研究科准教授。
専攻は現象学を中心とする現代哲学。著書に『フッサールー傍観者の十字路』(白水社)、『人間が人間でなくなるときーフッサールの影を追え、とメルロ=ポンティは言った』(亜紀書房)など。

「2022年 『わからなさを生きる哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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