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- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560026564
作品紹介・あらすじ
ヘーゲル、マルクス、ニーチェをはじめ、ブルクハルト、ヴェーバー、アドルノ、ガーダマーなどの歴史理論を背景にしながら、「音楽史学」の根本問題についてさまざまな角度から照明をあてる。音楽の歴史を、一般史学および哲学との関連から捉え直した「音楽史の理論」書。
感想・レビュー・書評
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バロックという語は、遅くとも1920年代の音楽史記述において、様式衰退期の名称という恥辱から解放された。それと同時に古典という概念が中性化されて、規範的なカテゴリーから時代様式のレッテルに変わる傾向が現われた。p.27
様式史の方法は今世紀の初頭、事実の瓦礫を集積するという古くさい方法に反対して、また、作曲家の伝記に頼って音楽作品を説明するという、落ちぶれた表出美学に支配された原理に反対して確立された(結局はカリカチュアに終わったのだが、因果律を見習うことによって、様式史には自然科学のような科学性に到達することが期待されたのである)。p.28
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