- Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560035702
感想・レビュー・書評
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子供を死産と伝えられた夫婦の女性(エスダマス)は長きに渡る鬱を抱え、奇行も繰り返し、行方不明に。夫(ヒデイチ)はその行方を追い、裏社会と繋がりのある風俗嬢(フタバ)やライター(タムラ)の力を借りて闇に迫る。
死産と伝えられていた子供は頭の大きな奇形の「フクスケ」としてミスミ製薬のミスミ男爵に可愛がられていたが、保護された病院を抜け出し、エンターテイナーとして、そして教団の教祖として地位を確立していく。
そしてエスダマスは名を変え政治の世界に。。。
物凄ーく、濃密な、ダークな情報量があれやこれやと登場し、後半はどんどん登場人物が死んで行って、生きること死ぬことを考えさせられる話?とまとめればいいんだろうか・・・今ひとつ、怒涛の展開を理解も消化もしきれない作品。初演についてあとがきで松尾スズキは「でたらめで貧乏でへたくそでてきとーだったふくすけの頃がいとおしくてしょうがない」と書いている。80年代90年代の臭いを感じたいときの戯曲、なんだろうか。
2012年版での「醜く目立ったからさ」を連呼する「ふくすけの歌」は、ちょっとグッと来た。 -
サダヲの長台詞
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残念ながら舞台を見る事が叶わなかったので、是非原作を読んで見たい。
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松尾さんの若い怒りが全面的に。
非常にコメントしづらい。上演の記憶が強烈すぎるし。後日再読してまたレビュー書きます。 -
来週の予習!
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演劇の方を見た。ニコニコで。
音楽と演出が格好良い。
ストーリーはどうだろう、寄り添うものではなかった気もする。
チャップリンは喜劇の中に悲劇を設定し、笑うことを望んだ。
松尾スズキは悲劇の中での喜劇をもって、
笑うことのできない曖昧さを提供する。 -
凶悪な障害者作品。
障害と差別をここまで一刀両断で描かれるとぐうの音も出ず笑うしかない。奇形と愛の物語。テーマ曲が第九だからなのかエヴァンゲリオンくらい壮大なものを感じる。
己の考え方を見直す起点になった一冊。 -
松尾スズキ初期の大問題作。はじめてビデオでこれを観たときは、「ずっとこの人についていこう」と思った(笑)。それくらい衝撃的な作品。
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好きな人も好きだからうれしい