- Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560039885
作品紹介・あらすじ
放浪芸からテレビ芸まではじめて体系的に書き下ろす芸能人の芸能論。
感想・レビュー・書評
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ふむ
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改めて
最高峰のインテリジェントのお一人である
小沢昭一さんを思う
この本の巻末の
40頁二段組に渡る
索引の数の分だけ
縦横無尽に語っても
語りつくせぬことを
語っておられる
小沢昭一さんを思う
本当の
正真正銘の
知識人である
小沢昭一さんを思う
いゃあ 私しゃ
一介の芸能者ですから
と恥じらいながらも
きちんと矜持をもっておられる
小沢昭一さんを思う -
帯文:”放浪芸からテレビ芸まで、はじめて体系的に書き下ろす芸能人の芸能論”
目次:まえがき、第1章 芸能と私、第2章 遊びと芸能、第3章 芸能のはじまり、第4章 生業としての芸能、第5章 芸能と差別、第6章 商いと芸能、第7章 宴会と芸能、第8章 信仰と芸能、第9章 芸能の盛衰、第10章 芸能と悪所、別章 加藤秀俊先生の論考、第11章 芸能の社会学、第12章 スポーツと芸能…他 -
小沢昭一は今年81歳、1929年4月6日東京生まれの俳優・随筆家・俳人・芸能研究家。
あなたの目の前の小沢昭一は、どんな顔をしているのでしょうか?
彼は幾つもの顔を持っていて、まるで多羅尾伴内(古い!)のように異なった七つや八つの顔で私たちに迫ってきて、まったく正体がつかめません。
「徹子の部屋」に出るたびに、セーラー服と学ランを着こなしたり、看護師とお医者さんになったりとかして、黒柳徹子と一緒になってコスプレざんまいする思いっきりお茶目な彼ですか、
それとも、
真っ昼間から「あ~ら、宮坂さんたら、もう憎いわ憎いィ、どうしましょう」などと、行きつけのバーの麗子ママの妖艶な声色を駆使するだけでなく、嫉妬や倦怠にトチ狂う奥方の愛情たっぷりの罵詈雑言やら、そして主人公の宮坂さんの悲哀に満ちた人生を茶化しているようでどこか肯定的に讃歌を歌っているような全部ひとり芝居の「小沢昭一の小沢昭一的こころ」(TBSラジオで月曜から金曜の12時20分から30分に放送されていますが、もっとも全国各地でかなりの時差があります。1973年から続いている長寿番組で、車中なら絶対聞き逃しません)ですか、
それとも、
本人いわく、おいおい冗談いっちゃあいけませんよ、私の本業は俳優、俳優ですよあなた、敬愛する川島雄三監督や今村昌平監督を中心に今まで200本以上の映画に出演しているれっきとした名優ですよ私は、
と、これは本人からの申告ですから、最近よっぽど忘れられているような危機意識にも似たものをお感じになっているのかしら、
・・・本書までたどり着く前にくたびれてしまって、いったん中断します。