並には勝る女たちの夢

  • 白水社
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本棚登録 : 13
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560043400

作品紹介・あらすじ

ダブリン、パリ、ウィーンと若き家術家ベラックワがドタバタと駆け抜けてゆく-。「死後しばらくするまでは」出版が禁じられていたベケットの幻の処女作、ついに邦訳刊行なる。

感想・レビュー・書評

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  • ベケットの処女作らしいが紛れもなく一番いい!濃すぎて斜め読みできない。なんというか、とにかくすごい!表現の美しさとはこういうものなのかと言った感じ。とくに最初の方が無駄がない.
    処女作や書きはじめが感情が爆発するようにぐっと入ってくるというのは本当かもしれない.
    中盤あたりからいつものベケットらしく,やはりちょっとくどくなってくる.
    美しさとは超越でもあり,無駄のなさ,いかに直球かというところでもあると思う. ベケットはとくにそういうタイプの美しさを追求しているように見える.

    真なる実在はペストのような有害だった。想像力にチャンスを与えないからである。

    夜空は音楽の抽象的濃密性、終わりのない交響楽、終わりのない照明だ。

    歌の文句を使えばそうでなければ何もなしであった。

    愛すべきものをみずから進んで
    失ったものは
    悲しみとともに失うだろう
    彼が愛してきたものを


    美というものは結局カテゴリーに従属しない、カテゴリーを超越しているという例のポイント。

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著者プロフィール

1906~1989年。アイルランド出身の小説家・劇作家。『モロイ』を含む小説三部作は51~53年にかけてミニュイ社より刊行された。52年『ゴドーを待ちながら』を刊行。69年、ノーベル文学賞を受賞。

「2019年 『名づけられないもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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