モロイ

  • 白水社
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本棚登録 : 162
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560043462

作品紹介・あらすじ

気がつくと母親と家にいたモロイは、朦朧とした意識のもと回想を始める…。ヌーヴォー・ロマンの先駆となった小説3部作の第1部。

感想・レビュー・書評

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  • 高校のとき読んだ。ベケットってことだけは覚えてた。
    久々に読んでみた。

    なんで当時はまらなかったのか謎。

    ベケットの文章は中毒性が強い。

    最初から最後までふらふらしてるモロイ。
    モランは途中から墜ちていく。
    類似点も対比も興味深いし、反復のおかしさっていうものがあって好き。

    ベケットの作り出す、執着に近い”あえての馬鹿らしさ”とでも形容すればいいのか、そういうユーモアはたくさんの作家がやろうとしていたことだろうけれども、成功している作家はとても少ない。



    昔夜型生活送って、夜は一日中街にいて昼ドトールとマックで寝てた。そんな日々をなぜか思い出した。


  • 改行の重要性を感じる。
    とめどなく考えが移ろっていくモロイの頭の中が面白い。
    物語がどう収束していくのかが謎すぎる。

  • ベケットの小説三部作の第一作は『ゴド待ち』と同様二部構成。後半のモラン編はまだ通常の小説の構成を取っておりその行動の滑稽さや情けなさを笑うこともできるのだけど、全編改行を挟むことなく内面の独白が延々と続く前半のモロイ編は圧巻だった。ここでは世界を構造として理解する能力が失われてしまった様で、思考は形を成したと同時に次の思考の入口となり、そして入口としての役目を果たし終えた途端に次々と解体されていく。眠れない夜のとりとめのない思索というより、記憶を飛ばして二日酔いを迎えた時の酩酊感と言うべきか。恐るべし。

  • モロイは足が黒くコチコチになって曲げることができませんが、それが左足なのか右足なのか分かりません。窓の外に月が見えても、部屋が動いたのか月が動いたのか分かりません。モロイは母親の元へ向かっていますが、母親がどこにいるかしりません。そもそも母親の名前も知らないし、自分の名前も思い出せません。刑事モランはモロイを探して旅立ちますが、見つけてどうするのか知りません。そもそも自分の職業がなんなのかもよく分かりません。
    これを評価することは難しいですが、とりあえず読んで爆笑しました。

  • 不条理すぎる!
    特に前半は、章分けはおろか段落もほとんどないので、少し読むのが大変でした。

  • ベケット『モロイ』読了。
    興奮しているのが、脳みそのどの部分なのかがよく分からない。
    でもたのしい。
    ベケットと同じ誕生日なのが今さらながらにうれしい。
    読み終えるのにずいぶん時間がかかった。
    『ゴドーを待ちながら』を読んだときの
    冬で寒くて家に帰って急いでお湯で手を洗って寒さを溶かすような感覚
    はなかった。
    場所も時間も人も動く。

    数年前の「ベケット・サミット」懐かしいなぁ。

  • 某図書館の閉架受付の女の子が抜群に可愛い。ただそれだけの為に隣の隣の街の図書館まで足繁く通ってこの類の本を閉架から取ってきてもらう。こういう男の見栄は非常に情けなくていいと思う。話はたったこれだけでなにも進展はない。諸君、書を捨て街に出よう。

  • いい感じ Good!

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著者プロフィール

1906~1989年。アイルランド出身の小説家・劇作家。『モロイ』を含む小説三部作は51~53年にかけてミニュイ社より刊行された。52年『ゴドーを待ちながら』を刊行。69年、ノーベル文学賞を受賞。

「2019年 『名づけられないもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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