マロウンは死ぬ 新装

  • 白水社
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本棚登録 : 120
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560043479

作品紹介・あらすじ

死ぬほど退屈なままベットに横たわり、マロウンは、死ぬまで物語をでっちあげ続ける…。グロテスクでコミカルな小説3部作の第2部。

感想・レビュー・書評

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  • モロイはめちゃくちゃ夢中になったけどこちらはいまひとつのまま終わってしまった、死を描くことについて、みたいな感じ、でもわからない

  • 読みながら、自分が日頃いかにぼんやりと読書しているか、痛感させられるのだけれど、そんな読書に本書は付き添ってくれる。読むうちにだんだんと集中力が鈍ってきて、途中からふわりと、別の次元に連れていかれる。例えば、初めは自分が逆さメガネをはめていることに慣れなかったけれども、いつのまにか世界が普通に見えはじめている。そんな感じ。それでふとしたきっかけでクスッと笑えたりして、でもよくよく考えると、そこでなぜ自分が笑っているのか全然理解できなかったりする。

    マロウンは、死を目前に控えながら、どうして物語るのか。どうも、思い出に浸るわけでもないらしい。未来になにかを託すわけでもないらしい。それが、じわりじわりと地味に心を動かしてくる。

  • 難しい、というか人の頭の中をのぞくと
    こんな感じなのかもしれない。
    考えては脱線して考えては脱線して。

  • 微妙。名づけえぬものの方が笑える。

  • 難しすぎて読めなかった本。ついていけない。

  • 三部作第二弾。マロウンはもはや死を待つばかりの老後の身であり、自らの生を確認するため、もしくは退屈しのぎの為にと練習帳に己の生涯と思い付きをを延々と書き続ける。つまり小説内小説なのだが、そこにこだわる必要性はさして無いのかもしれない。もはや終わりは近いのだという事実を確認しながら紡がれる思弁は幾度となく弛緩と緊張を繰り返し、生への執着は性への憧憬と結びつく。実存や不条理といった現代的な主題すらもここでは無効化され、剥き出しの生がここにはどろりと溶け出している様だ。それは最後に気体の様に蒸発し、消えていく。

  • モロイの続き。

  • 惜しい気分

  •  眠れない時にページをめくると良い。ふざけた小説。

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著者プロフィール

1906年アイルランド生まれ。小説家・劇作家。『モロイ』『マロウン死す』『名づけられないもの』の小説三部作や、戯曲『ゴドーを待ちながら』を発表。1969年ノーベル文学賞受賞。1989年没。

「2022年 『どんなふう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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