悪童ロビーの冒険

  • 白水社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560046999

感想・レビュー・書評

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  • もともと好きな作家の本だが、読みやすく、先も読めずに楽しめた。

    主人公の牧師の息子ロビーは、特別に悪童なわけではないが、その年頃らしく、いたずらや冒険好きの少年。どうせ世紀末で世界が終わるのなら、神様への信仰など捨ててしまおう、という発想ができる自由な思考を持つ。
    父は心優しく、少し弱い。知的障害のある兄エリオットが行方不明になった際には、見つけて帰って妻を抱きしめて泣く。そんなところを垣間見て、ロビーはショックを受ける。ある意味、成長へのステップだったかもしれない。
    偶然出会った浮浪者の親子(ゼブとヴィーラ)との関りが、次のステップだ。自分たちとはまったく違う生き方と生活をしている親子との関りは、大きな事件となる(酔っぱらったゼブに頭を瓶で叩かれて大けがをする)が、裁判に駆け付けて、真実の証言をするのも、信仰者としての思いがあるからだろう。
    この道の途中で、夢に見ていた自動車に兄と一緒に乗るシーンが出てくるが、わくわくと胸躍る場面だ。こういった冒険が、少年を駆り立てていくんだろうな、と思う。

    この時代の信仰心は日本人である私には理解しにくいが、信じることで生き方の指針や道徳心の基盤になることはわかる。
    他者を赦して、自分を愛する。
    それは、ある意味、幸福なことなんだろうな、とも思う。

  • 神様があと半年でこの世を終わりにするなら、ぼくはうんと悪い子になってやる! 100年前のアメリカの田舎町で、牧師の息子ロビーが巻き起こす、ゆかいな大騒動。
    原題:Preacher's boy
    (1999年)

  • 牧師の息子ロビーの夏。
    誘拐の計画をする中盤から物語に引きこまれていきました。

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