キャッチャー・イン・ザ・ライ

  • 白水社
3.40
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560047644

感想・レビュー・書評

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  • ハルキ訳で再読。

  • J.DSalinger「ライ麦畑でつかまえて」を村上春樹が翻訳。どーしても「ライ麦…」が読みたくて図書館で探したら唯一あったのが村上春樹訳。うちの大学良い趣味しすぎだよ。

    他の訳本を読んだことがないから、比べてないけど、よく言われる村上春樹の歪曲さが、非常にあってるんじゃないかと!うちの中で、江國香織さんがJ.DSalingerについて書いてる文を読んだことがあって、その印象が強くて、今回でJ.DSalinger=江國=春樹 とゆうクレイジーな方程式ができあがってしまいました。

    ホールデンの大袈裟すぎる数量表現が好きすぎる!100万人もこないし、20回もあったわけないし、お前はどうしてこんなにバカでネガティブで素敵なんだ!と叫びたいですね。


    I'd just be the catcher in the rye and all.
    アドレスにしたい笑


    「いいんだ。おやすみ。ハンサムな坊や」

    ゾゾゾ!クレイジー!

  •  読む前の期待が大きすぎたのか、正直言えば、あまりぴんときませんでした。大学生の頃に読めば、もう少し共感できたのかも。

     40。歳をとりすぎました。

  • [配架場所]2F展示 [請求記号]933.7/Sa53 [資料番号]2003104358、2007100906

  • 春樹

  •  兄弟の中ではあまり出来のよろしくないホールデンが、妹のフィービーに説得されて家出を断念する当たりが印象に残る。ホールデンは間違いなくシスコンである。登場するフィービーはとても可愛らしく愛らしい。人生に影響を与える本として有名な本なので期待して読んでみたが、感想はどうだろう?期待道半ばである(笑

  • 青春文学「ライ麦畑で捕まえて」は何とも暗い、ひねくれた青年の独り言ですね。現代の青年と変わらないいつの時代の青年も大人への反抗精神があります。そしてアンバランスなナイーブさ。ホールデンとフィービーの兄妹は「インストール」の2人を思い出します。しかしその昔、読んだときもどこまで面白いと自分でも思っていたのか、正直なところくどさなどに少し辟易です。村上春樹の新訳で読み、新鮮な現代語訳になっているとはいえ、やはり翻訳物という違和感はあります。文章が短く、リズム感があることも綿矢りさとの共通点を感じました。

  • ホールデンの正直さが、切ない。

  • 「ライ麦畑で捕まえて」でお馴染みの「The Catcher In The Rye」
    最初は変な恋愛ものだと思ってたけど、タイトル損だね。

    ちなみにこのタイトルは日本の詩で「故郷」としても有名

    「う~さ~ぎ~お~いし~♪」ってやつね。

    ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

    16歳のホールデンが3つ目の高校を退学になって、実家に退学通知が届くままでの3日間を描いた作品。

    50年以上前のアメリカ文学なんだけれど、今時風に訳されてるし、文章が口語調だからよみやすい。


    中二病ってこの時代からいたんだなーってのもちょっと面白い。

    JFケネディを暗殺した人とか
    ジョンレノンを暗殺したマーク・チャップマンの愛読書でもあるらしい。

    少し、納得。

    色んな人に影響を与えた本って、なんだかパワーかんじるよなー

  • 不安や不満が蓄積しつつある現代だとはいうけれど、なかなかどうして、与えられた環境のなかで自己充足感を得られている人々も少なくないようである。そんななかこの小説を読むと、この主人公に対しては、やはりこうも言いたくなるというもので。

    「けっきょく、世の中すべてが気に入らないのよ」(本書、280頁)

    まったく、妹・フィービーのこの言葉どおりなのだ、このホールデン・コーフィールドという人物は。物語は最初から最後まで一人称語りで進むのだけど、彼のこの「他己」不全感は異様にすら、映る。

    けれど、ホールデンはかたくなにその言葉を拒み、そして、唯一心を許している妹のその言葉に、とことん落ち込んでしまうのだ。なぜなら、彼が本当に「クソうんざりしちまっている」のは、「世の中すべて」に対してなんかではない。むしろその反対で、「どんなことにも意味があるってことを、みんなぜんぜんよくわかってない」(284頁)ということ、つまり「世の中すべて」のことに意味があるんだってことを誰もわかっちゃいない、そのことに対してなのだから。

    以前読んだ『ライ麦畑でつかまえて』は、結局途中で放り投げてしまった。旧訳が悪かったというわけではおそらくないと思う。それはきっと、ホールデンのこの「苛立ち」の源泉が、そのときの私にはまったく理解できなかったから。彼の「苛立ち」は私のボーダーラインの向こう側にあった。

    だけど、果してボーダーの向こうにいるのは、私なんだろうか。ホールデンなんだろうか。はじめて、最後まで読み終えたいま、そう思う。

    終盤近くに展開される、妹やかつての師との夜中の対話はそのまま、「私」とホールデンとの対話となっていった。こういう本に出会うと、うれしいものだ。もう一度ゆっくりと読み直してみたい。

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