気になる部分

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  • 白水社
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レビュー : 67
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560049334

感想・レビュー・書評

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  • 17/06/21 (47)
    『ねにもつタイプ』が面白すぎて、こちらも借りてみましたが面白さは断然『ねにもつ~』のほうです。でも岸本さんてやっぱりおかしなひとで面白いなあと思わされる。さてはてヨコスカさんてほんとに何者なのだろうね?

    ・その人が本当に誰かと通話しているという証拠がどこにあるのか。そもそも、その人が耳に当てている、それは本当に携帯電話なのだろうか。羊羹(ようかん)や木炭でないと誰に言い切れるのか。(P33 私の考え)

  • 何と言うか、冷静にぶっとんでいる方なのだなという印象を受けた。『「国際きのこ会館」の思ひで』のラストに大爆笑。

  • 「なんらかの事情」「ねにもつタイプ」とさかのぼって
    読んできた岸本さんのエッセイ。
    他の2作品と比べると空想がとめどなく広がってく感は
    やや薄めだけど、やっぱりおもしろい。

    「根掘り葉掘り」の葉掘りとは?「夕焼け小焼け」の小焼けとは?
    「首の皮1枚でつながっている」はすでに死んでいる?
    など当たり前のことばにちゃんと疑問を感じるところが好き。

    国際きのこ会館がまさか実在したとは思わなかった。
    岸本さんが翻訳した作品やおすすめしていた本も
    読んでみたい。

  • 翻訳家の妄想...いや、想像力豊かなエッセイ。

  • 読みながらクスッと笑えたり、共感したり
    面白い一冊だった。
    真夜中に小学生が訪ねてきたら怖いだろうなぁ。
    きのこ会館には私も一度行ってみたかった。
    きのこまみれのなか、カフェの名前まで…最高ですね。

  • これ、電車で読んでは危険!ニヤリから爆笑まで、いろんな笑い満載。言葉を操る職の著者ならではの文体にいつのまにか引き込まれ、首肯しながらいつのまにか読了。

  • 自身の淋しい過去を自虐的に書いたエッセイ。自分にも当てはまるようで、可笑しくてちょっとせつない。

  • 「どーも読むたびにあなたの顔が浮かびます」と言って、
    友人から勧められた。

    開いてみると、
    眠れない夜に一人しりとりをし、そのために昼間は語彙力強化に努める話
    電車における現代兵法の分析
    ”流しのOL”になった自分をトイレの居眠りで思い描く姿
    新幹線の”鼻”には誰かが入っているという妄想
    そして、そんな自分は幼稚園の時代からそんな自分であったこと
    ……そんなことが綴られていた。

    悔しいが、友人の評は間違っていない。
    壁から毛むくじゃらの腕が伸び出るのを見たことがある。
    一軒家の下にある格子がはめられたあの場所は、トトロが入る以外の目的があるのか、いつも気にしていた。
    ソファの隙間から突然さかさギロチンが出てきたらどうしようと、いつも縮こまって座っていた。
    落としたお米を拾うとき、”千人の神様”を想像してしまって、その一粒がひどく重く感じられる。
    自分以外の人間は、自分が見ていないときは電源が切れているのかもしれないと想像したりする。
    ……そして、そんな自分は幼稚園の時代からそんな自分であった。

    ただ一つ言っておきたい。
    小豆枕の日本兵は絶滅したかもしれないが、
    そば殻枕の笠地蔵は、平成の世にも生きていると。

著者プロフィール

翻訳家。訳書にリディア・デイヴィス『話の終わり』『ほとんど記憶のない女』、ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』、スティーブン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』、ジョージ・ソーンダーズ『短くて恐ろしいフィルの時代』など多数。編訳書に『変愛小説集』『楽しい夜』『居心地の悪い部屋』ほか、著書に『なんらかの事情』ほか。2007年、『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞を受賞。

「2019年 『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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