晴れた日は巨大仏を見に

著者 :
  • 白水社
3.49
  • (11)
  • (21)
  • (37)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 159
感想 : 33
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560049921

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ある晴れた休日、牛久大仏を見に行きました。
    120mもある大仏様がのっそり立っていらっしゃる眺めは、嘘みたいな本当の風景で、ぽかーんと口を開けて見上げてしまいました。
    さて、牛久大仏を見に行こうと思い立ったきっかけになったのは本書のタイトル。
    以前から気になっていたのですが未読だったので、牛久大仏ドライブから帰ってきたあとに読んでみました。

    タマキングが全国各地の巨大仏(=ウルトラマン以上の大きさを誇る大仏様)がある風景を旅した記録です。
    巨大仏と住宅街、巨大仏とジェットコースター、巨大仏とモノレール。
    日常風景の中に巨大な仏様がぬっとある強引さや、異世界のものが急に目の前に現れたような感覚にくらくらしてしまいます。
    実際に巨大仏を目にしていると、なおさらその不思議な感覚に酔ってしまいます。

    「常人には、それがそこにある必然性がまったく感じられず、それどころかその存在が周囲とあまりにズレているために、笑いさえ発生してしまっているような風景」を「マヌ景」と名付けたタマキングに脱帽です。
    そしてタマキングと旅をするお二人の同行者たちも、かなり個性的。
    読んでいてニヤニヤ笑いが止められませんでした。

  • ☆は4つ!個人的には大変好きなジャンルの本です。
    この本の作者宮田珠ちゃんは、なんと大阪大学工学部卒である。一時はどっかの企業でサラリーマンをやっていたみたいだけど、いつのまにかこのようなへんてこな旅日記本を書くようになったらしい。阪大工学部出て旅日記人というのは、さてどうなのかなあ、とも思うけど、ま、そういう人生もありか。
    もっとも、その宮田珠ちゃんのおかげで「エンタメ・ノンフ」という本のジャンルができてしまった、というのがホントかどうかまでは知らないけど、本の雑誌社の人たちはしばしばそのように語っている。
    さてこの本は題名の通り、巨大な仏様を見に行く旅紀行なのだけど、その基準がいい。ウルトラマンより大きいこと!それは身長40m以上!とまあこういう基準だ。個人的にはこの基準がとても好ましい。なにをもって巨大というか、そんなのウルトラマンに決まっているではないか。
    そうして本の目的はというと、これはもう「完全無欠の受け狙い」の一言に尽きます。なんであろうと「受け」に結び付けて強引に話をつなげていく。あ、こりゃさすが阪大卒、まいったぜ! すまぬ。

    • ほんやだワンさん
      ウルトラさんたちは、大きかったのだなぁ。
      ガンダムさんの2倍以上ぢゃないか。
      ウルトラさんたちは、大きかったのだなぁ。
      ガンダムさんの2倍以上ぢゃないか。
      2012/10/22
  • 2017.4.2「本嫁の会」にて紹介。

  • この本のカテゴリーを何にしようかと迷った。宗教本でいいのか旅行本で良いのか?結局、宗教のカテゴリーにしたのだが本屋ではどの棚に並べていたのだろう。
    で、本の内容は日本にある巨大物16体を見物(参拝)した見聞録である。書き手があの宮田珠己なので面白さは約束されたようなものだ。

  • 今までで一番バカバカしかった笑

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA67576774

  • 面白かったです。

  • 2013年12月26日

    <LET'S GO TO SEE KYODAIBUTSU IN FINE DAY>
      
    表紙:仙台大観音
    ブックデザイン/緒方修一

  • 所在: 展示架
    請求記号:291.09||Mi84
    資料ID:10801923

  • タマキング作品3作目だったのですが面白くない!
    期待していたタマキング節もイマイチ…
    同行スタッフのコメントに関してはまったくつまらない!

    タマキングの毒を浴びたくて読んでいるので、スタッフネタは不必要!
    なんか残念…

全33件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

旅と散歩と石ころと変な生きものを愛し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを追究している作家兼エッセイスト。その作風は、読めば仕事のやる気がゼロになると、働きたくない人たちの間で高く評価されている。主な著書は『いい感じの石ころを拾いに』(中公文庫)、『東京近郊スペクタクル散歩』(新潮社)、『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』(大福書林)、『明日ロト7が私を救う』(本の雑誌社)など。

「2023年 『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮田珠己の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×