リア王 (白水Uブックス (28))

  • 白水社
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本棚登録 : 235
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560070284

感想・レビュー・書評

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  • 黒澤明の乱がリア王を翻案した話ってのを忘れててあれなんかこの話知ってるな〜なんでだ?って序盤思いながら読んでた。それにしてもシェイクスピアは口が悪いな。罵倒シーンの勢いがいい

  • シェークスピア中最も好きな作品。ただ、初読の時の感動はなかった。その分客観視できたのではないかと勝手に思っているが。例えば、繰り返される「心臓が破れる」という気に入っている表現ひとつとってもhysterica passio→rising heart→cracked→sidesという表現なのだと知った。 特に、好きな場面は以下。まず、「ほんのわずかのあやまちが(O most small fault)〜だいじな分別を追い出しおって(And thy dear judgement out)」まで。次に、バイロン卿の引用で有名な「ええい、必要を論ずるな(O,reason not the need)〜おお、阿呆、わしは気が狂いそうだ!(O Fool,I shall go mad!)まで。最後に、「だがわしの心には嵐がある(this tempest in my mind)の近辺。無論、シーンでなければ好きな句はいくらもある。

  • 学校の授業でディスカッションをするために読んだ。
    登場人物が多くて大変だったが、シェイクスピアの4大悲劇と言われるだけあって悲劇の極限だった…。
    1回では理解しきれないので解説が必要。

  • ・二重のプロットで、徹底的に悲劇的。

  • 2021/2/25

    うーん、、自分には小田島訳は合わないかも、、
    訳以外にも、人物紹介が簡素でスッと物語に入り込めないし、シェイクスピアの巧みな言い回しにはやはり注釈がほしい。

    河合訳で『リア王』再読するかー。

  • シェイクスピア

    でイメージする
    多彩な比喩表現がたくさん出てくる

    ハムレットではあんまりなかった気がする

    4大悲劇の一つ
    ハムレット、オセロー、マクベス、リア王

    ということで
    クライマックスは悲劇的
    その結末が
    時代が変わるにつれて
    いろいろ議論されてきたと解説に書いてあった

    シェイクスピア読んでみようかな
    って人にお勧めできそう

  • 戯曲
    かかった時間100分くらい?

    リアと3人の娘。もっとも愛する末娘のコーディリアはつつましく、2人の姉のように美辞麗句で父への愛を語らなかったために父の怒りをかう。領地と地位を与えられた2人の姉はしかし、王を冷遇し、忠臣やその家来、つまり「善き者」を追放する。王は失意のあまり狂気を帯び、のちにコーディリアと再会して許しを乞い、正気を取り戻したかに見えるが、そのコーディリアも心悪しき者の命令によって殺される。リア王も再び狂気の中で死ぬ。

    悲劇を成立させているものは、まず誠実な沈黙より美辞麗句を求める、賢人であるはずのリア王の愚かさ。これはもちろん老いに由来する。また、父の求めるものが分かっていながら、自身の正義に固執したコーディリア。自身の正義を貫くことが、つねによい結果を招くとは限らない。また、2人の、権力をもった愚かな姉。彼女たちは(姉は既婚者であるにもかかわらず)ひとりの私生児を争って互いに牽制し合い、リア王とコーディリアの命を奪おうとした企てが明るみに出て、けっきょく最後は死ぬ。

    「善き者」と悪人、多弁と寡黙、老いと若さ、男と女、嫡子と私生児、身分を偽ること、視覚を失うこと、などなど、いらいろな軸がある。シェイクスピアすごい。マジメに読んでみたい。

  • 最初から最後まで・・・悲劇の連続。
    まさに、
    「これがどん底」などと言えるあいだは本当のどん底ではない。

    エドマンドに騙されてエドガーを見捨てたグロスターよりも、
    自分の意思でコーディ―リアを見捨てたリア王の方が、
    やはり悲惨な度合いは高いか。。。

    と考えながらも、
    誰が一番悲惨かを考えること自体が無意味だと気づいた。

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著者プロフィール

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、最も優れた英文学の作家とも言われている。また彼ののこした膨大な著作は、初期近代英語の実態を知る上での貴重な言語学的資料ともなっている。
出生地はストラトフォード・アポン・エイヴォンで、1585年前後にロンドンに進出し、1592年には新進の劇作家として活躍した。1612年ごろに引退するまでの約20年間に、四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残した。「ヴィーナスとアドーニス」のような物語詩もあり、特に「ソネット集」は今日でも最高の詩編の一つと見なされている。

「2016年 『マクベス MACBETH』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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