- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560070369
感想・レビュー・書評
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キャリバンは酷いやつって客観的に思えるかもしれないけど、実際どうなんだろう。入植者がいる限り支配者は必ず出てくるよね…
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今読んでいる本の底本になっているので、途中で、あかんどんな話か忘れてる!と思って読み直し。
シェイクスピアはいろんな訳があるけれど、わたしはこの小田島さんの訳が好きです。亡くなられた蜷川さんもよくお使いになってたと思います。もう一つ古い訳…恆田さんか、…は、でも時代からいうとこんな訳だわなーと思います(^-^)
蜷川さん演出のシェイクスピアはキャストが豪華で、また見てみたいなあ。 -
シェイクスピアといえば4大悲劇のイメージが強かったので、このような作品もあるんだなとすこし意外だった。
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ベートーベンのソナタ弾く時に読んだ
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いくつか引っかかることがあったので、初めてシェイクスピアを読んでみた。詩的な雰囲気漂う作品で、和訳の妙が随所に織り込まれており楽しめた。
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大学2年のときに
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シェイクスピアの読み方
①はじめにざっと読む
②よく引用される部分を調べて実際に確認
③幾つかの批評を読む
④再度読む
できれば実際の劇を観る
ただ最近の上演はかなり奇抜な演出が多く却って混乱してしまうかもしれない。 -
請求記号・932/Sh
資料ID・100020066 -
幻想的。
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10/15 読了。
プロスペローの復讐劇という枠の中に、悲劇的要素(アロンゾー/セバスティアン/アントーニオ)、喜劇的要素(ミランダ/ファーディナンド)、笑劇的要素(ステファノー/トリンキュロー/キャリバン)が嵌め込まれており、その全てがプロスペローによって組まれたプロットに基づく。唯一プロスペローの意思によらないのは、大前提である弟の裏切りと島への流離だが、ゴンゾーローの「ミラノの大公がミラノを追われたのは、ご子孫がナポリの王となられるためであったのか」というセリフによって、運命に仕組まれたプロットであるとわかる。ピーター・グリーナウェイの映画では、プロスペローをテンペストの作者に偽することによってこのメタ構造を表現していた。そして劇作家プロスペローは舞台を降りる前に観客に赦しを請う。彼の魔法は観客を楽しませるためであり、赦しを得られなければ「私の楽しんでいただこうとの願いも水の泡」だと言うのである。舞台を去ったプロスペローに魔法は使えない。魔法とは舞台という虚構に宿る「現実を超越する力」の謂に他ならない。