チボー家の人々 8 一九一四年夏I (白水uブックス 45)

  • 白水社 (1984年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (396ページ) / ISBN・EAN: 9784560070451

みんなの感想まとめ

思想や政治が交錯する中、登場人物たちの対立が物語の中心に据えられ、緊張感が増しています。特に、社会改革運動に身を投じるジャックと、自己中心的なアントワーヌの対立は、読者を引き込みます。彼らの葛藤が、第...

感想・レビュー・書評

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  • 政治やイデオロギーまで飛び交う小説をものすとは、恐るべき作者である。しかし、ここまで来て、好きな人物が一人もいないという状態にも関わらず、だからこそ先を急ぎたくなる、クセの強い物語になってきた。

  • この巻からは今までとはぐっと趣が変わって、思想をめぐる対話や対立がプロットの中心となっている。社会改革運動へと身を投じたジャックと、ブルジョワ的な自らの生活のことしか考えていないアントワーヌの対立が興味深い。そんな二人の対立に、第一次世界大戦がどんな影響を及ぼしていくのか、今後の展開が楽しみである。

  • 確かにこの巻からがらっと展開が変わります。ジャックはあのまんま成人して社会主義活動に加わっていて、アントワーヌはあのまんま引き続き医者も情事も頑張っていますし、ジェンニーもフォンタナン夫人もまったく変わっていないのですが、戦争を前にしてこれまでどおりにはいかないことがひしひしと伝わってきますね。革命についての議論しあう部分は、読んでいると何か隔世の感があるというかよそごとっぽくてこういうこともあったんだなあともはや歴史的な記述としての意義を感じてしまいます。

  • 文学
    古典

  • 第一次世界大戦前夜のジュネーヴ。ジャックはインターナショナルのアジトで日々政治談義に明け暮れる。ここでの会話は相当に興味深い。この時代の西欧での政治状況を明確に示している。社会主義の理想を夢見る仲間達の様々な思惑が飛び交う中でジャックは戸惑う。そしてパリでの兄アントワーヌとの反発する会話の中でその違和感を見出す。いかに革命がなされようと人間の本質は変わらないのではないか。それゆえ新しい制度が築かれてもまた新たな弊害が生まれるのではないか?ともあれ戦争回避に向けてジャックはインターナショナル団結に走る。

  • 新潟などを舞台とした作品です。

  • 20/2/1

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著者プロフィール

(やまうち・よしお)
1905-1968。愛媛県生まれ。東京大学文学部英文科卒業。明治大学教授。訳書 ベネット『文学趣味』、ハーディ『テス』、ホワイト『セルボーンの博物誌』、ラム『ユリシーズの冒険』他。

「2022年 『エリア随筆抄【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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