ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

制作 : 野崎 孝 
  • 白水社
3.59
  • (680)
  • (659)
  • (1311)
  • (180)
  • (67)
本棚登録 : 7615
レビュー : 821
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560070512

作品紹介・あらすじ

発表から半世紀、いまなお世界中の若者たちの心をとらえつづける名作の名訳。永遠の青春小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • アメリカ文学概論の授業で読んだ教材その2。

    野崎孝さんによる、ホールデン節とでも呼べそうなクセのある翻訳が好きだった。邦題もやっぱり素敵。あの真っ青な装丁も。

    そのため、授業で読んでしばらく経ってから出た記憶がある村上春樹さんの翻訳には馴染めず(^^;
    立ち読みして、すぐ戻したような気がする…。

    今でも印象に残っているのが兄弟姉妹の描写。
    自分と比べて、いかに優秀で素晴らしいか。
    今思うと、かなり美化されてるとも思うが。

    作家をやっている兄。
    優秀だったが幼くして亡くなった弟アリー。
    愛らしい妹フィービー。

    特に弟と妹を誇らしげに語り、
    「きみもきっと好きになると思うよ」と言うホールデンには、
    無垢で純粋なもの、知性への憧れを感じるし、それらが最も美しく、永遠なるものだと考えているのがわかる。
    迷い、怒り、悩み、揺れつづける少年時代だからこそ。

    フィービーを穏やかに見守るラストシーンも良かった。
    ホールデンじゃないけれど、彼女のまっすぐな成長を望まずにはいられなかった。
    永遠なるものなんて、存在しないとはわかりつつ。


    …今日(1/27)は、サリンジャーの命日。

    • アセロラさん
      koshoujiさん、こんにちは~。コメントありがとうございます!
      お返事遅くなってしまって、すみません(汗)

      koshoujiさん...
      koshoujiさん、こんにちは~。コメントありがとうございます!
      お返事遅くなってしまって、すみません(汗)

      koshoujiさんもライ麦畑を読まれていたんですね。やはり凄い一冊ですね。

      他のサリンジャー作品も読みたいのですが、『赤頭巾ちゃん気をつけて』も実は気になっています…。
      こうしてだんだん世界が拡がっていくのも、読書の良いところですね。

      ブクログモバイルが無くなったので
      (ガラケーユーザーです・笑)、
      訪問ペースはゆるやかになりましたが、
      ブクログも読書もマイペースに続けていきたいので、またよろしくお願いします♪
      2014/02/03
    • 円軌道の外さん
      お久しぶりです!
      仕事の多忙がたたったのか、
      只今、人生初のインフルエンザにかかり、
      自宅療養中であります(泣)

      今更ながらアセ...
      お久しぶりです!
      仕事の多忙がたたったのか、
      只今、人生初のインフルエンザにかかり、
      自宅療養中であります(泣)

      今更ながらアセロラさん、英文科やったんですね(笑)

      自分はしがない工業高卒ですが(笑)、
      バンドで歌詞を書いてた関係もあって
      必修科目も英語を選択していたし、アメリカやイギリスの文化にも
      音楽を通じて興味を持っていきました。

      にもかかわらず!
      ライ麦畑は大好きだったジョン・レノンを殺害した犯人が持っていたということしか知らず、
      恥ずかしながら、いまだに未読なのです( >_<)

      だけど、アセロラさんのレビューを読ませてもらって、
      何かとても純粋なものが詰まった物語なんやろなぁ~って、
      少し興味を持ちました(笑)(^^;)

      外国文学は最近ご無沙汰だけど、この機会に
      ライ麦畑デビューしてみようかな(笑)

      あと、余談ですが、
      アセロラさん、ガラケーユーザーやったんですね。

      実は自分も今年からスマホデビューしたばかりで
      今、コメントひとつ書くにも四苦八苦しております(汗)( >_<)

      2014/02/27
    • アセロラさん
      円軌道の外さん、お久しぶりです~!こんにちは♪
      と思ったら、インフルエンザでしたか…(汗)
      ゆっくりお休みになられて、またお元気になられ...
      円軌道の外さん、お久しぶりです~!こんにちは♪
      と思ったら、インフルエンザでしたか…(汗)
      ゆっくりお休みになられて、またお元気になられますように。
      春もだんだん近づいてきましたしね。

      はい、一応、英文科でした(笑)
      でも、海外ものを読んでいたのはこの頃ぐらいですし、映画や音楽にお詳しい円軌道さんの方があちらの文化に明るいのではないでしょうか。
      バンドの歌詞を書いてただなんてカッコイイですね~♪作詞は難しそうなので凄いと思います。

      ライ麦畑はロック精神をお持ちの円軌道さんには、おそらく響く作品だと思うので、ぜひぜひ♪

      そして、未だにわたし、ガラケーです(苦笑)
      今のケータイがこの夏で6年も使っている事になるので、いい加減機種変しようと思ってます(でも、ガラケー・笑)
      2014/03/03
  • 再読。10代で初めて読んだ時は「苦手」と思ったので、あまり期待せずに読み始めた。ところが意外にも冒頭から魅了されて、最後まで一気に読んでしまった。

    世界はみんなインチキで、純粋なのは自分だけ。本当の自分を理解してくれる人などいないーー感受性が豊かな若者ほど、そんな疎外感に悩まされるものだが、ホールデン少年はその代表格だ。

    そんなホールデン少年に、若い頃の私は共感ではなく、反発と苛立ちを感じていた。自分だけが人間らしい感情を持っているとでも思っているかのような、若者特有の傲慢さと自意識過剰ぶりが気に入らなかったのだ。だが、歳月を経た今あらためて読んでみると、結局その反発と苛立ちこそ自分の中のホールデンであり、一種の同属嫌悪だったのだと分かる。

    そして気がつけば、今の私はホールデンの目線ではなく、彼を見つめる大人側の視点に立って、彼を慈しむように物語を読んでいる。いつの間にか自分は大人になり、青春時代に終わりを告げていたのだ。この物語を再読してみて、改めて歳月というものを実感させられた。

  • おとなは嫌いだが自分も年齢は重ねていく。16歳の少年の迷いと苦悩を描いた「永遠の青春」を謳った名作。

    この本は大人から10代に薦める本というより、10代に自ら手を伸ばしてほしい作品。そして10代をとっくに過ぎた、しかも女である私が読んだところでこの本の魅力の半分も汲めないなぁと自覚しました。

    大人と子供の狭間で揺れ動くホールデンは純粋で、正直でありたくて、世の中に心底幻滅し、自分らしく生きようと奮闘します。しかし社会やルールに反発しながら生きるのはとても難しいことだと悟り、結局自分自身の不甲斐なさ、世の中の理不尽さに苦悩します。
    ホールデンのような人は傍から見ると正直とても面倒だけれど、誰にでもホールデンのような時期はあっても良いと思うし、実はあまり表に出されていないだけで大小なりとも10代が抱える感情。ホールデンの綴る苦悩に自分を重ね、同志を見つけたようにこの本に没頭する若者がいる。だからこそ世界中の多くの人から長く支持を受け続けられているのだと思いました。
    タイトルは秀逸で、まるで彼を肯定するような優しさを感じます。気持ちの良いラストでした。

  • これには僕もすっかり参っちまったよ。ほんとなんだ。

    ようやく読んでみたのが27歳。少し遅すぎたんだろうね。僕には大して面白くなかったんだな。
    こういう口調は僕のタイプではあるんだけどね、あまり共感できなかったんだ。なんたって彼の行動力は僕の70倍は確実にあるだろうからね。ほんとだよ。

    みんなも言ってる通り、読む時の気分によって面白さが変わるだろうね。今の僕の気分はひどく疲れていてね、すっかり読む気になれなかったんだ。それは僕のせいでもあるんだよ。そいつは認める。ひとまず時間が経ったらまた読んでみようと思うんだ。これはほんとなんだぜ。

  • まぁ本の名前だけは君も知ってると思うし、実際に名作だってことをいろんな場所で見聞きしてたから僕もこれに手を出してみたいなとずっと考えてはいて、実際にこうして手を出してみたんだけれど、いざ読み始めたらびっくりしちゃったよ。何でかっていうとね、地の文が読みづらいんだ。これがまったく読みづらいんだよ。まわりくどい話ばっかりしてて要領をえないし、そのせいで肝心の話のすじにまったく没入できないんだ。僕はまわりっくどい文章を書く奴がきらいでね。中学校の時のクラスメイトに、読書感想文なのにろくに本の中身の話を書かないでだらだらと自分の話を書いてるような、それで文字数を稼いでるみたいなさ、とにかくそういう奴が居て、しかも一人じゃないんだぜ、クラスに何人もいるんだ――まったく嫌になるよ。で、また、そういう奴に限ってそこで代わりに書いている自分の話も、ろくに面白くなんかないんだからね、まったく。とにかくこの本も、そういういらいらしてくるような文体なんだ。ただ、これが名訳って呼ばれてる理由は分かる気がする――実際、そうだって分かるんだ。だってね、こんな文体で最後まで書き続けられてて、それでも実際、多くの人が読んでるような本になってるんだからさ。
    そんな訳で何とかこの本を読み終えたわけなんだけど――時間がかかったことは事実だね。僕は毎日寝る前に時間を決めて、読めるだけ読もうとか思ってたけどさ、気が進まなくて本を開いてすぐに閉じちゃった夜もあったな、それも何度もさ。でもどうにかついさっき読み終えて……ああ、最後のあたりは結構ぐいぐいと読めたよ。あと50ページって分かるとさ、やっぱりちょっと本をめくる勢いもつくってもんだよね、人間って、ほんとにさ。
    で、この物語の主人公に共感するかって言えば、それはまったくのノーだね。だけど、こういう自意識過剰で、自分で自分をコントロールできない、世の中の何もかもがきらいで、だけどどうしてもきらいになりきれなくて、そんな人間像ってわかるし、ちゃんと伝わってきたしさ、そういう哀しさみたいなものはさ、すごくよく描けてたと思うよ。そういう「堕落していく」人間のお話として読むならば、これは結構悪くないと思ったね、僕は。だけど、これを評論家やファンみたいな人がさ、若者のバイブルとか書いてるんだとしたら、それはおまえ、もうちょっと頑張れよって思うことは事実だな。僕はだいたい自分で自分のことをかわいそうと思うような、ああ、これは僕のことだとか、そういう発想をする人間なんて気持ち悪いとしか思えないね。まるで自分が小説の主人公になったみたいな具合に、これは僕なんだからみんな僕をホールデンみたいな人間だと思って、あわれんでくれよみたいな主張をする奴ってさ、へどが出るよ。だけどね、自分自身だってこんな人間じゃないなんて保障は、どこにもないぜって、サリンジャーはこの話を通して言ってきているような気もしたな。同属嫌悪って言葉があるだろ。この主人公は自分だ、ってと思おうと、自分とは正反対だ、と思おうと、結局それってもうサリンジャーの手のひらの上に来ちゃってるわけだよね。そういうことさ。で、実を言うと、自分ももしかしたら周りからはこんな人間に見えてるのかもな、って思ったんだな。卑屈な考えだってことは分かってるけれど、でも実際そんな気がしたんだ――。変わってるだろ、僕は。でも、変わってない人間なんていないんじゃないかって、実際そう思ったりもするんだよな。

    • ひとこさん
      あなたのレビューにセンスを感じる。まさにその通りだと思うよ
      あなたのレビューにセンスを感じる。まさにその通りだと思うよ
      2011/08/24
  • 年代は違うが、尾崎豊の「盗んだバイクで走り出す」「夜の校舎 窓ガラス 壊してまわった」というフレーズがふと浮かんだ。

    この物語の主人公ホールデンは、バイクを盗む程の度胸も、窓ガラスを壊してまわるほどの衝動もなく、実際にやってのけるような同級生をひがみ、「いや、実際に僕はやろうと思えばできるんだけど、あえてやらないだけなのさ」と口だけは達者で、できることといえばひっそりと家出をするくらい。家出してやることはいっちょまえな大人だけど。


    そんなホールデンがとっても人間臭いしとても愛おしく感じた。
    まさにザ・青春。
    背伸びしてます感がたまらない。

    誰もがうちに抱える青い葛藤、いらだち、反抗心、かつて自分も抱いて板であろう感情。誰しもが一度は抱いたことがあるのではないかという感情。

    それをふと思い出したり。

  • フォロワーさんと、お互いの積読本の話になったのがきっかけで、
    ずっと積んでたサリンジャーを読むことにしました。
    一言で言うと1951年のパンクです。
    まだパンクも、ロックンロールも無い時代の・・・パンク。
    最高に面白い。終了。















    青春小説なんですけど、後の・・・『さらば青春の光』とか『ゴースト・ワールド』とか
    ジム・ジャームッシュやレオス・カラックスの映画とかにやっぱり通じるものがあります。
    パンクなんだけれど、「青春パンク」とか言うとニュアンスが変わってくるので
    注意が必要だ。

    そして、今「ロックンロール」とか言うと、「あー内田裕也ね」とか
    「パンク」とか言うと「あーグリーンデイね」とか思われるので(すでに古い)
    より注意が必要だ。


    『ライ麦畑でつかまえて』を知ったのは、子どもの頃・・・
    たしかコバルト文庫の藤本ひとみの小説かなんかだったような(笑)。
    村上春樹は60年代のこの本の位置づけについて「通過儀礼」って言ってたけど、
    主人公・ホールデン君の家の裕福さから考えて、
    60年代よりも80年代のバブル以降、日本が裕福になってからの方が
    もうちょっと違う意味での「通過儀礼」になってたんじゃないかな?
    いわゆる「アイテム」「小道具」・・・ファッション的な意味で。
    秋元康も「借りたままのサリンジャー」って歌を作ってたりするし。

    いま現在、ここ10年ぐらいですかねー、また違った意味で捉えられてるのって。
    マーク・チャップマンとか『攻殻SAC』とか・・・。



    それで、以前なんで積読になったかというと・・・翻訳と活字が古いから。
    全然読書習慣がなかったころ、最初の章でダウンして本を閉じてしまった。
    内容は全然古くなってません。
    サリンジャーは1919年生まれなので、僕の祖父とほぼ同い年。
    ヴォネガットは1922年生まれですけど、このふたりはどちらも
    第二次大戦で従軍した世代。

    一番好きな箇所は、「10ドルの使い方」の違い。
    10ドルの使い方が、対照的になってるところ。
    これ、ヴォネガットなんかもそうだったんだけど、
    無神論者なんだけども、違うところに神がいることを信じてる感じで。



    この本の文字の書体はかなり古くて、見てるとゲシュタルト崩壊してきて
    すごく辛かった。色々探したんだけど何なのかわかりませんでした。
    割と最近のリュウミンとかそういうフォントではないです。
    でも、全部読み終えるとこの書体が不思議と味わい深いものに思えてきて
    今では大好きになってしまいました。

    翻訳の方は野崎訳が1964年で、84年に手直しされたそうなのだけど
    やっぱり古くて・・・ビートたけしの週刊誌の連載のような口調に思えてしまう(笑)。
    これも、読んでくと不思議とだんだんよくなっていくんですよ!!

    この野崎訳って、「向こうにある英語が透けて見える」感じがしませんか?
    けっこう直訳に近い、ちゃんと置き換えてる感じがするんですよね。
    例えば「fuck」とか「bastard」とか、映画でもよく使われる「汚い言葉」ですけど。
    他に印象的だったのが「つやけし」。これは「unglossy」とかなんですかね。
    そして「おいじり」には爆笑しました(笑)。
    なんて言うんですかねこれは・・・「fingering」??
    村上訳は何て訳してるんだか・・・「手マン」じゃないだろうし・・・
    (タイトルの元になってる『故郷の空』=『Comin' Thro' the Rye』
    =ドリフの『誰かさんと誰かさん』って、元々そういうエロい歌で、
    英語圏の替え歌だとfuckとかcuntとか直接的なエロ描写になるそうです)


    そんなわけで、訳がもうすでに古臭くなってるので、新訳が出るのも納得です。
    ただ、それが村上春樹である必要性があったんだろうか・・・。
    柴田さんでよかったんじゃないか?
    個人的には村上春樹は好きでも嫌いでもないんだけども、
    ホールデン君が嫌いな「インチキ」ってのは
    今の村上春樹の立ち位置みたいなもんだったんじゃないだろうか。

    例えば、タモさんに薦められた「ジャズ」と
    村上春樹に薦められた「ジャズ」だったら、
    僕はタモさんに薦められた方を聴きたくなるし、
    一番聴きたいのは大友良英に薦められた「ジャズ」なんです。
    そういうところの違い。

    だからこの本は、原著を自分で訳して
    自分なりの『ライ麦畑』を作りたくなってしまう。
    そういう本です。



    もうひとつ、面白いのは・・・ブクログでのこの本の登録件数が約5200人。
    そのうち★3が1100人ほど。1/5です。
    ★3ってのは「まあまあ」とか「どっちでもない」とかで、
    「大好きではない」「めちゃくちゃ面白いってほどではない」ってこと。
    もしくは「わからない」「共感できない」か。
    ★2以下はよりその傾向が強いと思う。

    逆に、★4と★5がそれぞれ500人代。
    この本を「めちゃくちゃ面白い!」と思った人は、約10%なんですよね。
    すごく読まれてる本なのに、たったそれだけしかいない。

    これはですね、それはそれでいいんですよ。
    わかる奴にしかわかんない本なんです。
    花巻さんの「わかる奴だけ、わかればいい。」ってやつねw

    これは、選民思想とか「わかってる奴が偉い」とか
    そういうことではなくって・・・社会はそういう風にできてます。
    僕も、30数年生きてきてそれを実感しました。
    誰でもかれでも、ハードコアやフリージャズが好きなわけではないんですよ。
    ポップスだけが好きな人に、それらを聴かせるようなもんなんです。
    こっちもそういう友達に薦めたり聴かせようって思わないし。
    それが「健全な社会のあり方」・・・らしいですよ。
    だから、ホールデン君の純粋だけど痛烈な批判が活きてくる。


    でもやっぱり、ホールデン君は僕なんです。

    • kwosaさん
      GMNTさん!

      おおっ、早速お読みになったのですね。

      僕もこれを読んだとき「最高に面白い」と思ったものです。
      そのわりには内容を完璧に忘...
      GMNTさん!

      おおっ、早速お読みになったのですね。

      僕もこれを読んだとき「最高に面白い」と思ったものです。
      そのわりには内容を完璧に忘れてしまいました。

      「10ドルの使い方」の違い。
      いま凄く読み直したいです。
      僕が覚えているというか印象に残っているのは「幸運を祈る」についてのやりとり。
      なんか自分も当時そんなことを考えていたのかなぁ、とか。

      書体が古くて読みづらいってありますよね。
      微妙なフォントの違いとか、行間のスペースの取り方なんかで、読める読めないがあったりして(おすすめして頂いた、文字、フォントについてのサイト、とても面白かったです。ブックマークしました)。

      >「向こうにある英語が透けて見える」感じ

      ありますよね。
      「おいじり」(笑)

      >ドリフの『誰かさんと誰かさん』

      ルパン三世でもありましたね。
      そっちでは麦畑のあとに「ちゅっちゅちゅっちゅしている、いいじゃないかぁ」ってつづいていて、なんか想像を掻き立てられます。

      ちょっと話はそれますが、なにかの映画で「Son of a bitch」の訳に「おまえのかあちゃんでべそ」ってのが当てられていて、その時はじめて、子供の頃言っていた無邪気なはやし言葉にそういう意味があったのだと知りました(おまえのお袋がでべそだってことは町中の男たちが知っているぞ、って意味ですよね)。

      >ホールデン君が嫌いな「インチキ」ってのは
      今の村上春樹の立ち位置みたいなもんだったんじゃないだろうか。

      たしかに。
      僕もアンチ村上春樹というわけではないのですが、村上春樹には無臭というか体臭を感じさせない印象があります。
      ちょっと泥臭さとか雑味とかあってもいいですよね。
      だからタモさんであり、大友さんなのかなぁ。

      デオドラントが施された「健全」ってのは不気味だし、かといって「不健全」を気取るのもちょっとかっこわるい。
      いろんなものがぐちゃぐちゃに入り混じって、それをどうにかこうにか真正面から受け止める。
      それが人間ですよね。なんてね。
      2013/09/22
    • GMNTさん
      読みました読みました!
      kwosaさんに言われたのがきっかけになりました、ありがとうございます!

      なんというか、「3日間の狭い範囲でのロー...
      読みました読みました!
      kwosaさんに言われたのがきっかけになりました、ありがとうございます!

      なんというか、「3日間の狭い範囲でのロードムービー」って感じで、
      各章ごとに場所を移動しつつ、色んな人に出会ってて。
      そこの会話とディテールが面白くて、特にストーリーは無いんで忘れますよねえ。
      シーン(場面)だけがとても印象に残るような小説で。
      僕も直後なのにけっこう忘れてます(笑)。

      「10ドルの使い方」は・・・売春婦と修道女にそれぞれ別の章で会って、ってやつです。
      なぜかあそこが心にひっかかったんですよね。
      セックスと信仰(ホールデンの中の)を並べてるところが。

      フォントはやっぱり慣れですよね・・・
      逆に今、最近の本を読んだらチカチカしちゃって。

      >ルパン三世
      いぱ~んだんしぇ~いでそんなのありましたっけ?
      観てない世代なんです・・・再放送でちらっとしか。
      ちゃんと観たいんですけどね。
      『カリ城』だったら観てますけど、全然思い出せない・・・。

      >「おまえのかあちゃんでべそ」
      あっなるほど!!今知りました!!
      それすごいですね(笑)。
      「bastard」とかも辞書をひくと、どうもそんなニュアンスのようです。
      映画だと「クソ野郎!!」とか他の言葉になることが多いんで、
      ちゃんと意味を知ったらけっこうびっくりしますね・・・。


      >春樹
      僕は挫折してちゃんと読めてないんで偉そうに言えないんですけど、
      聴いた話を総合するとまさにそんな感じみたいですね。
      数ページで嫌になっちゃったもんなあ・・・。
      今読んだらちゃんと読めるのかもしれませんが・・・。

      タモさんと村上春樹の共通点とか、そんなことを論じてるブログもありました。
      タモさんは胡散臭さ、偽善(と自分で言ってる)なとこが最初からありますよね(笑)。
      個人的にはそこ込みで好きで、それが大きな魅力で。
      春樹の気持ち悪さというか居心地の悪さって
      もしかしたらそういうとこなのかも。
      あの人もあんまり素直じゃないのかなあ。う~ん。
      2013/09/22
  • 放校処分になった高校生がぶつぶつ言いながら家に帰る話。(身もフタもないあらすじ)
    初めて読んだのは中学のおわりごろだったかな。14歳くらい。あんまよくわかんなかったんだと思う。「14歳のころに一度読んだ」という記憶はあるけどそのときの印象はまったく残っていないので。
    が、17歳の誕生日の前日に読み返してドハマりしてしまったのであった。言葉にすると恥ずかしい思い出。
    主人公ホールデンは誰より汚いふりをして美しいものに想いを馳せてるようで、しかし実は自分自身が(自分が憧れているような、ピュア(笑)で美しい)分からず屋のおばかさんで、自分が分からず屋のおばかさんであることをわかっていて、自分のことをカッコ悪いと思っている。
    めんどくさい奴である。
    16歳最後の夜、そんなめんどくさい奴にズッブズブに感情移入してしまった。ぶつくさ言って、なんかでかいことやろうとするんだけど結局なんもしない。
    でもホールデンはちゃんと放校処分になってるところがえらいよな。私は放校処分にすらなれなかった。ホールデンよりさらに不良を気取れなかった。おえっ
    いや、ズッブズブに感情移入したからこそ、自分とホールデンの違う部分、すなわち主に放校処分、がとてもかっこよく見えて仕方なかったような気がする。
    ホールデンがかっこよく見えた。恥ずかしいことなので二度言いましたよ。
    ままままそれはともかく(ああチクショウ恥ずかしい)
    一番好きなシーンは、壁の落書き「オマンコシヨウ」を消そうとするシーンだった。これの意味がわからないような小さい人が、意味がわかったときどう感じると思う?どうしてどいつもこいつも美しいものを無理やり汚そうとする?こんなもん消してやる。でもこれを消そうとしてるところを誰かに見られて自分がらくがきしてるって思われそうでやだな(消すけど)。
    最後の「誰かに見られて勘違いされたらやだな」のおかげでダサくて笑えるエピソードになってる。
    しかしこのあと落書きじゃなくて壁に彫られてる「オマンコシヨウ」を見つけてしまうというニヒルな展開。
    死にて~~~~
    死にたいの好き
    美しいものがどうしようもなく死ぬものはとても好きなんだけど思い返してみればその根っこにあるのはライ麦だったのかもしれん。

    どこが好きなシーンかでそのひとの性格わかったりしないかな(てきとう)

    ズッブズブに感情移入しながら読んでたのでほかは何も考えてなかったんだけど、のちに「一人称で書かれているのにだんだんホールデンを俯瞰するような読み心地になってく」と知った。
    そう思うとまたおもしろい。たぶんホールデンの白髪は一箇所に2、3本生えてるだけなんだろうなとか、サリーはふつうにかなり可愛い子なんだろうなとか。あとフィービーはそんなに優等生じゃない。

    ホールデンは最期は戦死するんだっけ。それがわかる短編は読んでないんだけど。
    サリンジャーのやさしさだよね。ライ麦よむとこんな奴つまらない人生送ってつまんないなって思いながら大往生するんだろうなどうせ、と思うのに。
    戦死なんかしたらなんかホールデンが一貫性あるかっこいい奴になっちゃうじゃんよ…サリンジャーやさしい…

  • 19の時は文章についていけなくて10ページも読む前にやめた。
    それから3年間サリンジャーは憧れの名作で、本を読む人に会うたびこれを知っているか、感想はどうか聞いて、読みとくきっかけを探していた。
    今回、何となくまた開いた本は驚くほどすんなり読めるようになっていた。

    大学に入って家族と離れ、自分で勉強することや友達とお酒を覚え、都会に足を運んだからだろうか、ホールデンの気持ちがよく分かった。
    社会に対する漠然とした嫌悪と自分の力のなさから逃げるように歩く主人公は、正直かっこいい。
    ホールデンを諭す周りの大人や先生達の言葉は耳に痛かった。
    ふらつくのが良くないと分かったとして、それでいてどうするかと言うと...私にはホールデンほどハッキリ次の言葉を見つけられていないのだ。

  • 攻殻機動隊をツタヤで借りてみていたら、このネタがでてきたので古本の積読から掘り出して読んでみた。 読む時期を選ぶ本だなと思った。最初はアメリカだし、下ネタが出ててきて、村上春樹の主人公のように女と寝るものだと思っていた。そしたら、女を買っても、行動に移せないし、大人の世界に挑戦してもうまくいかない子どもが主人公で、村上春樹より薫くんシリーズの「赤ずきんちゃん気をつけて」と似ていた(盗作とか議論されてらしいから当然かな。)薫くんもライ麦も好きですけれど、ライ麦のほうが危険な雰囲気漂ってました。電車乗りながら読んでいると、わくわくするのに、じっと座って読んでいるとつまらなく感じたのは、たぶん場面がコロコロと変化するからかな。もっと高1くらいのときに読みたかったし、社会人になる前の大学4年の自分が読んでも良かったのかな。これを読んで授業サボって散歩してました(笑) 最後の文が心に寂しさが残って印象的でした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「これを読んで授業サボって散歩してました」
      正しい読み方をしましたね!
      「これを読んで授業サボって散歩してました」
      正しい読み方をしましたね!
      2013/07/22
全821件中 1 - 10件を表示

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)のその他の作品

J.D.サリンジャーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島 由紀夫
サン=テグジュペ...
村上 春樹
ヘミングウェイ
ヘルマン ヘッセ
有効な右矢印 無効な右矢印

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)に関連する談話室の質問

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)を本棚に登録しているひと

ツイートする