悲しき酒場の唄 (白水Uブックス 95)

  • 白水社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560070956

感想・レビュー・書評

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  • めちゃくちゃに読み終わった後にこそ求心力が強くなる。結婚式のメンバーしかりマッカラーズってそういう力があるのかも。人が変わっていくこと、それは人による力が大きい。ひとりずつが誰かひとりに影響を与えて、うまくいくこともあるしみんな不幸になることもあるんだなと。人生をひっそりと終える感じ、じわじわと死にとらえられ腐敗していく予感を描くのが上手い、ねじれた桃の木。

  • この人の作品もっと読みたい。なんか村上春樹さんが翻訳出すとかいう噂はほんとかな?

  • 表題作を読むのが遅れに遅れて年を越えてしまった。そして、最初に読んだときに気に入った「木、石、雲」のおじさんの科学は間違っているという結論になった。人を愛するには、いきなり人を愛するしかないんだよきっと。表題作も面白い。ミス・アメリアは変人なのに変人に見えないところがいい。互いに矛盾した行動をとることはもっともへまなこと、って文章がある。厳しい。よくわからなくなって不安になった人間は、互いに矛盾した行動をとっちゃうものなんだから。どっちかを選んだときに被る不幸の理由づけに耐えられなくなるんだから。訳文が少し変だけど、たまにこういうひとことをずばりいってのける箇所があって、変な人の話なのに途中でぴしっとさせられて面白かった。2007.1.9

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著者プロフィール

カーソン・マッカラーズ[Carson McCullers 1917―67]:アメリカの女性作家。ジョージア州に生まれる。初めピアニストを志してニューヨークへ出るが、その直後に授業料を紛失し音楽家を断念、コロンビア、ニューヨーク両大学の創作クラスで学ぶ。主な創作活動期は1940年代で、最初の長編『心は孤独な猟人』(1940)は、村上春樹の手により新訳が刊行され話題となった(2020年8月)。

「2023年 『マッカラーズ短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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