ワーニャ伯父さん (白水Uブックス 127 ベスト・オブ・チェーホフ)

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560071274

作品紹介・あらすじ

自分の目で生活を見つめるようになったとき、明日という日は特別の意味を持ち始める。一心に妹の夫の才能を信じながら、その虚偽に気付いて絶望するワーニャと、秘かな医師への愛が一瞬に打ち壊されたソーニャが、互いに生きることを心に言い聞かせながら立ち直るまでを描く、近代演劇の頂点をきわめた名作。

感想・レビュー・書評

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  • 遅ればせながら映画ドライブマイカーを観た。
    劇中で上演されたのがワーニャ伯父さん。
    劇場での上演を前提とした戯曲では舞台や登場人物に制約がかかる。
    心の内を説明することもできない。

    その制約の中で如何に物語を進め心情を描き人物に深みを与えるか。
    何とも厄介な代物だ。

    英訳をしたマイケルフレインによる解説がこの作品の成り立ち、作家自身との重ね合わせについて様々な見方を提示している。

  • ドライブ・マイカーの映画版を鑑賞したため、情報を補完するために読んでみた。
    登場人物さえ覚えられればあっさり読める。

  • 2012/4/19購入

  • 最後の彼女の言葉に、希望が残る感じがして。

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著者プロフィール

アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ(1860~1904)
1860年、南ロシアの町タガンローグで雑貨商の三男として生まれる。
1879年にモスクワ大学医学部に入学し、勉学のかたわら一家を養うためにユーモア小説を書く。
1888年に中篇小説『曠野』を書いたころから本格的な文学作品を書きはじめる。
1890年にサハリン島の流刑地の実情を調査し、その見聞を『サハリン島』にまとめる。『犬を連れた奥さん』『六号室』など短篇・中篇の名手であるが、1890年代末以降、スタニスラフスキー率いるモスクワ芸術座と繋がりをもち、『かもめ』『桜の園』など演劇界に革新をもたらした四大劇を発表する。持病の結核のため1904年、44歳の若さで亡くなるが、人間の無気力、矛盾、俗物性などを描き出す彼の作品はいまも世界じゅうで読まれ上演されている。

「2020年 『[新訳] 桜の園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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