流刑地にて―カフカ・コレクション (白水uブックス)

制作 : Franz Kafka  池内 紀 
  • 白水社
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レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560071564

感想・レビュー・書評

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  • 機械仕掛けの処刑の話。
    カフカって無機質なイメージあったけど、人間の描き方が生々しくておもしろかった。

  • 20180422
    「流刑地にて」だよね。普通は。

    独特な世界ですねぇ〜〜〜
    カフカつながりで海辺のカフカ読了時の時みたいな?????感が強い。よくわかんない。

    4年の頃のOPであった文学部のフラ語の授業でカフカ評論やってたけどあれも邦訳自体よーわからんかったのでフランス人はやっぱりよくわかんない。

  • 審判や失踪者のような作品の寄せ集めというかんじ。

    あとがきにもそう書いてあった。

    色々と読んでしまっているから新鮮さはなかったけど、「判決」のストーリーの秀逸さはさすがカフカといったところだろうか…。

  • 「判決」「流刑地にて」「火夫」どれも良かった!「観察」のみ、散文であり仕方がないのだが物語性が薄く読むのに苦労した。
    村上春樹が『海辺のカフカ』で、カフカ少年と大島さんの声を通して、世界の仕組みを描いている(といった感じだったと思うが…)と評した作家・カフカの中でもとりわけおもしろい短編だと言っていた「流刑地にて」。それを読むために読んだ。

  • チェコにあるカフカ博物館で大変興味を持った作品である。

    「ここでは私たちの前に、場所が特定されていない、文明より遠く離れた熱帯地方に置かれた、恐ろしい拷問機械の詳細が浮き彫りにされます。

    カフカの物語は、何か普遍に成りつつある、裁判のパラドックス的な拡大を予期したものとなっています。

    刑執行を自治地域に命じることによって課される刑罰から司法は守られますが、同時に牢獄の形態が社会全体に広がっていき、末梢が近代都市の核に直接影響を及ぼす、管理・監視機構を創造していくことになるのです。」

    ミュンヘンのギャラリーで行われたカフカの朗読会に参加していた知識人はショックを受け、3人の女性が意識を失ったという作品。

    同博物館に公開されていた作品をモデルとした拷問機械とあわせて、開いてみたい。

  • 完全に理解し切れていないのに、物語(文章)に引き込まれているのはどうしてだろう。表題の「流刑地にて」は脇の人物のコミカルな動きと対照的な残酷さが、参りました。「火夫」のその後も気になって仕方ないです。「観察」の短いながらもどきりとする文章など、全て惹かれてしまう一冊でした。

  • カフカはやっぱりおもしろい。
    カフカの作品の中でも最も好きなお話。

    好きな理由を考えてみたのだが、
    目に浮かぶ光景が自分でも驚くほどきれいなこと。
    不謹慎ながら度を超した残酷さに人は惹かれてしまうものなんだなって。

  • 処刑道具について語っているだけなのに痛々しかった

  • フランツ=カフカの短編集。
    判決、流刑地にて、観察、火夫が収められている。

    今更ながらにまともにカフカを読んだ。
    当時の世相に不満や疑問を抱き、人と壁を作って生きている感じを受ける。
    小説が書かれて20年程後に、ナチス・ドイツが誕生。
    ユダヤ系のカフカが書いた小説も当時、殆ど人目に触れることはなかっただろう。

    本タイトルにもなっている「流刑地にて」
    処刑の機械の描写が細密で、科学実験の様なイメージ。
    誰が定義した道徳と非道徳の狭間にかけられる人間性をつかさどる奇妙なからくり。
    旅行家が流刑地に足を踏み入れた段階で、すでにその場で起こる結末は決まっていたのだろう。
    将校の(本人も予期しなかっただろう)酷い死に様。
    そもそも死に美など存在しない。
    実際に起こる淡々とした死に比べると、
    ひとびとが過剰に恐れ抱いているものの虚しさを感じる。


    喪失感と虚無、そして人間のにおい。


    個人的に印象に残っているのが、「観察」の中の「不幸であること」
    私(カフカ自身だろう)が夜に小さなこどもの幽霊と遭遇する話。
    カフカの人間臭さを感じる。

  • [ 内容 ]
    流刑地で行なわれる、奇妙な機械を用いての死刑執行。
    その機械は、「ベッド」「馬鍬」「製図屋」と呼ばれる三つの部分からできている。
    ベッドに縛りつけられた囚人を、馬鍬に取り付けた針が、製図屋の指図のままに刺し、刻んでゆく…。
    表題作のほか、『判決』『観察』『火夫』を収録。

    [ 目次 ]


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著者プロフィール

1883〜1924。チェコのプラハ生まれ。プラハ大学で法学を専攻。ジョイス、プルーストとならぶ現代世界文学の最も重要な作家。著書に「失踪者」「城」「審判」など。

「2013年 『ミレナへの手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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