灯台守の話 (白水Uブックス175)

制作 : 岸本 佐知子 
  • 白水社
4.07
  • (24)
  • (21)
  • (13)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 247
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560071755

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 洋書翻訳ものは苦手だ。なかなか読み進めなくて苦痛だった。
    内容も再読しないとよく理解できてない。ピューは一体何者?
    他の人の評価が高くて驚く。
    西加奈子かオススメしていたので読んだけど私が手に取るべき本ではなかった。

  • いい本だった。静かで、力強い。
    漆黒と、灯台が照らす光の波が交互に打ち寄せるように、重層的に語られる物語。
    訳者あとがきに、 
    「すべてのものが闇に浸され、物を食べれば闇の味まで一緒に味わうような灯台の暮らしのくだりなどは、永遠にここばかり訳していたいと思ったほどだった」とあり、読者としてもそこばかり読んでいたい!と思ったほど。
    不思議な文体だけど、原文はどうなっているんだろう。気になる。

  • 好きな題材。文体がそのときの自分に合わなかったのか、単に期限が来て他にやることがあって返したのかどっちだっけ。今は読んでみたい。詩に向き合ってる今は。好きになるのか、やっぱりこれは自分にとっては違うと思うかどっちかな。

    ■備忘録…Twitterのフォロワーさんの感想 
    @clove_mix: ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』、すごく好きだった!全編が詩のように深い言葉で綴られているのに、不思議なほどに推進力がある。物語ることの力を信じさせてくれる本。

  • Uブックスに入ったので再読。言葉のリズムと美しさに酔うが、これは翻訳本なのだ。岸本佐和子さんは間違いがない翻訳者。
    離島への旅の途中、フェリーのデッキで、空と海を眺めながら読んだ。この孤独感と潮の香りに満ちた本を読むにシチュエーションにふさわしい・・・と思いきや、船酔いが怖くて読みやめてしまった。もちろんその後陸の上で読了。愛、悪、喜び、失意を豊かに物語る。

  • 全編を通して感じたのは、海と海風と、回転する光を放つ灯台。
    基本的に訳書は苦手だが、この本は気にならずに読む事ができた。

    訳者あとがきにある「〈物語ること〉で人は救われる」という一文。
    表現する事で、一時的にでも、また後々見返した時にでも、助けられる事は確かにあると思う。

  • ふたつの人格に翻弄されるダークと、いくつもの記憶を受け継ぐピュー。その対比にのめり込んで読んだ気がする。

  • わたしたちは幸運だ、たとえどん底の時でも。ちゃんと夜は明けるのだから。

    愛している。

  • まんまだけど灯台の光のような物語。岬に凛と佇むその姿はとても孤独、なのに夜の闇(それはダーク?)に指し示す光の筋(それはシルバー?)に希望を感じずにいられない。波の音と潮風とやさしい灯火とがしんしんと五感に響いてくる。とても深く美しい。

  • 灯台が人生の道しるべ、灯台守はひかりの世話をし、物語を語る。
    孤児の女の子と二面性のある牧師。
    それぞれの数奇な人生は、物語ることで苦しさを半減させるのかも。

  • “お話して、ピュー。”
    盲目の灯台守の男に物語をねだっていた孤児の少女が、いつしか自らの物語を語り始める。
    “お話して、シルバー。”
    これは自らの人生を物語ることで、自らを見つけ出す物語。

    盲目の灯台守の男が物語るのは、愛を求めて破滅的な二重生活を送った牧師の物語。光と闇の間に揺れる男の話を経て、少女シルバーが愛を見つけ出す物語。

    とても好きなお話だった。
    どこがいい、と言われると言いにくいけれど、言葉の感覚や端々に出てくる何気ない一文が胸に刺さった。
    私が自分の人生を物語るとしたら、何が灯台のように残り、何が波間に消えていくのだろう。そんなことを考えたりした。

全30件中 11 - 20件を表示

灯台守の話 (白水Uブックス175)のその他の作品

灯台守の話 単行本 灯台守の話 ジャネット・ウィンターソン

ジャネット・ウィンターソンの作品

ツイートする