オレンジだけが果物じゃない (白水Uブックス176)

制作 : 岸本 佐知子 
  • 白水社
4.02
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本棚登録 : 213
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560071762

感想・レビュー・書評

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  • これほどまでに個性的な小説って、なかなか読んだこと無い

  • 『灯台守の話』の作者の半自伝的小説。
    母(ジャネットは孤児院から引き取られた子なので養母)の所謂毒親ぶりがすさまじい。
    子どもにとっては母親は世界の中心であり、母親が言うこと・与えてくれるものは真実なのだから、その根幹が揺らぐというのは世界がひっくり返るのと同じことだろう。
    しかしジャネットの語り口はあくまでウェットになりすぎず、達観したような軽さがあり読みやすかった。
    様々な痛みと上手く折り合いを付けられた結果、書かれたお話だからそのように思えたのかも知れない。

  • ジャネット・ウィンターソンは本当に孤独だったんだなあと思います。たぶん、この本は、自然と人から好かれる人、クラスや職場でいつも周りに人が集まってくるような人には面白くない、理解できない作品なのではないでしょうか。作品自体は、途中で全く本筋とは関係菜物語が挟み込まれたりしています。ただ、本筋と関係ないというのは見かけだけで、その時々のジャネットの頭の中、心の中を描き出したような物語が挟み込まれているので、決して読みにくいとか、要らない部分という感じにはなりません。『さくらんぼの性は』が品切れなのが残念です。

ジャネット・ウィンターソンの作品

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