ポケット・フェティッシュ (白水uブックス 1045)

  • 白水社 (2000年7月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (126ページ) / ISBN・EAN: 9784560073452

みんなの感想まとめ

性の感受性を深く探求したこのエッセイは、著者が描くささやかなものへの愛着を通じて、穏やかな気持ちを呼び起こします。著者は、男性社会の中で女性の人格と身体が切り離される現実を批判し、自由な性の悦楽や新た...

感想・レビュー・書評

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  • 著者の小説はほぼ読んでいたけれど、このエッセイの存在は知りませんでした。
    タイトルはポケットにテッシュを。ではなくフェティッシュを。〈ささやかなものごとへの愛着〉について。
    とても穏やかな優しい気持ちにさせられました。もしも、わたしが若い娘だったら、恋人にぜひ読んで!とお願いしちゃうな。
    最終章の写真家ベッティナ ランスについての考察に著者の性的感受性の「まっとうさ」が現れています。いい本です。

  • 白水uブックスのエッセイの小怪。
    松浦理英子著。


    気になったところをつらつらと。

    ・パンダは身近に一頭の雄しかいなくても、気に入らなければ断固として独り身を保つ。

    ・「遊ばれる子供たち」より。紙オムツのCMで「いつもお尻はサラサラです」というナレーションとともにしつこく子供のお尻を撫で回す母親が映る。この母親はサラサラだとわかった上でしつこく撫で回している。ここでは健全な母性愛はなく、物=フェティシュなものになっている。

    ・A感覚、Pは便利な道具などのやりとり。

    ・宮西計三

    ・女性器は隠されて、暴かれる。


    この人は賢くてアホだ。
    面白かった。声をだして笑った話もあった。
    フェティッシュ、自分だけのモノというのは誰でも持ち合わせているように思う。
    この人はそれを斜めから見ている。
    いや、真正面で取り組む姿勢が斜めにみせているのか。
    それが面白い。
    この題材はずーっと扱われてきて、これからも扱われていくだろう。
    私たちは滑稽な姿に気づける人間という動物なのだから。

  • やっぱり松浦理英子は最高!もう何十年も前に書かれた文章なのに、今でも前衛的な内容でしかも笑える。中でも衝撃的だったのは、やはり「A
    の至福」だろう。Aとはもちろんアナルのことである。
     「究極のアナル・セックスは、相方のAより排出される大便をおのがAに挿入するものである。食生活に気を配って便の硬度を調整する必要はあるが、これならば…」
    この文章が頭にこびりついて離れなくなってしまった。
     弁舌爽やかな文章の間に挟まれる挿絵も素晴らしい。この本に独特の雰囲気を与えている。
     このエッセイ集は、性器と性器の結合によってのみ快楽を追求しようとしている人間たちの枠から抜け出し、我々を無限の可能性を秘めた非性器的な快楽へと誘う指南書でもある。

  • 久々のエッセイ

  • すごく貴重な本だと思う。少年の話が読めてうれしい。

  • 親指Pの修業時代の人の本です。

  • 相変わらずといっていいかわからないが、性愛についての話題であるが、初期のエッセーと違って余裕がありユーモアを感じさせる。

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著者プロフィール

1958年生まれ。78年「葬儀の日」で文學界新人賞を受賞しデビュー。著書に『親指Pの修業時代』(女流文学賞)、『犬身』(読売文学賞)、『奇貨』『最愛の子ども』(泉鏡花文学賞)など。

「2022年 『たけくらべ 現代語訳・樋口一葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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