東欧革命1989 ソ連帝国の崩壊

  • 白水社 (2009年11月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (632ページ) / ISBN・EAN: 9784560080351

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

冷戦末期の東欧革命を描いたこの作品は、歴史の重要な瞬間を鮮やかに再現し、読者をその場に引き込む力を持っています。著者は、各国の相互関係や社会の変化を時系列で分析し、革命がどのようにして起こったのかを深...

感想・レビュー・書評

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  • セベスチェンの作品はとにかく読みやすく、面白いながらも深い洞察へと私たちを導いてくれる名著揃いです。

    この本は、世界規模の大きな視点で冷戦末期の社会を見ていきます。そして時系列に沿ってその崩壊の過程を分析し、それぞれの国の相互関係も浮かび上がらせる名著です。これは素晴らしい作品です。何度も何度も読み返したくなる逸品です

  • 大著。
    1989年。東ヨーロッパで発生した一連の政変について記した本。書き出しは、ポーランドの連帯設立や、ソ連のアフガニスタン侵攻など、十年近く前からになり、1989年の出来事は半分以下の記載量です。

    1989年に突然社会主義国家が破綻したのではなく、西側諸国に対する借款増並びに利払いの増加がこれらの国々を苦しめてきたことがわかります。

    あえて言うと、1989年の記述をもう少し多くしても良かったのではないかと言うことと、できれば1991年のソ連邦の崩壊まで描くと、物語の終わりまで読み切った感が出るのではないかと思いました、。

    それにしても、すごい時代だったなと、改めて思いました。

  • [蜃気楼の如く]燎原の火のごとく広がった1989年の東欧革命を記録した大作ノンフィクション。その日そのとき、異なる国に生きた人々はどのように行動し、予見し得なかった革命を呼び起こしていったのか......。著者は、『ニューヨーク・タイムズ』などの名だたるメディアにおいて記事を発信し続けたヴィクター・セベスチェン。訳者は、ワルシャワ大学に留学した経験をお持ちの三浦元博と共同通信に入社後、東欧を主に担当した山崎博康。原題は、『Revolution 1989: The Fall of the Soviet Empire』。


    人々の行為の積み重ねで歴史が究極的に沸点に達し、次の瞬間には人間の制御を越えてひとりでに回天していくタイプの話が大好物なのですが、まさにそれを地でいく様子に心震えました。いくつものエピソードが綴られているのですが、個人的にはルーマニアのそれがとても印象に残っています。


    また、1988年生まれの自分としては、東欧革命と冷戦の終結がどのように起こったのかがいまいちピンと来てなかったのですが、本作は、そのときの臨場感や空気までをも封に入れて届けてくれたかのような一冊でした。事実の羅列だけではなく、下記引用のような優れた考察も含まれており、1989年という年を知るには最良の作品の一つなのではないかと思います。

    〜ゴルバチョフは衛星諸国が独立に突っ走るとは考えていなかった。それは最大の誤算だった。ベルリンやプラハを訪問し、「ゴルビー、ゴルビー」と叫んで「ペレストロイカ」と書いたプラカードを振る大群衆に迎えられたとき、ゴルバチョフは人びとがゴルバチョフ流の改革共産主義を支持しているものと思った。ソ連が崩壊する後まで、自分の間違いには気づかなかった。あのデモの群衆は自分たちの支配者に抗議する手段として、ゴルバチョフを隠れ蓑にしているのだということを、見抜き損なっていたのである。〜

    分厚いですが一読の価値アリアリです☆5つ

  • 政治犯が指導者へ、独裁者の処刑、怒髪天をつく民衆がついに立ち上がった!あの年、東欧を席巻したドミノ革命!

  • もう20年前になってしまったあの将棋倒しのように東欧各国の共産主義政府が崩壊、民主化していったドラマは不思議なしかし感動的な物語でした。ゴルバチョフという一人の人物の登場がそれを助けたと、英雄視したい気持ちが今でもあるのですが、著者は彼に対してもクールにソ連・東欧各国のおかれていた状況から時間の問題であったという認識にあったようです。事実、東ドイツの経済は破綻寸前、そしてそこから逃げた人たちがハンガリーにチェコに殺到し難民化、両国とも難民の取り扱いに苦慮して、モスクワに対応を打診するなどは生々しい記述です。それが、ハンガリー、チェコに影響を及ぼしただけでなく、ポーランドはローマ法王の訪問から始まるいろいろな動きがあり、一足先に非共産政府が樹立、それも東ドイツの民衆逃亡に影響を与えていたのですね。ポーランドのその動きに対して、ルーマニアのチャウシェスクがソ連へ介入を呼び掛けていたというのは、実に皮肉なストーリーです。ビロード革命の後、20年ぶりにババルとともに登場したドプチェクが演説をする場面は感動的ですが、ドプチェク、ゴルバチョフなどがその後不評な人生を歩むということの背景もやっと理解できたように思います。

  • 2年越しで読了
    ベルリンの壁崩壊の辺りがやっぱり最高潮に面白くて電車乗り過ごした(^_^;)

  • 序文だけ読んだ。

  • フレデリック・フォーサイスを読んでいるよう。
    前半の誤字脱字が気になる。
    プラハの春からビロード革命にいたる「バツラフ広場へ!」が
    印象的。ジョセフ・クーデルカの写真展に行ってみよう。

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著者プロフィール

1950年生まれ。東京外語大学卒業後、共同通信社に入社。ワルシャワ留学を経て、ウィーン、プラハ、ボンなどに駐在。2008年から2022年まで大妻女子大学教授。著書に『東欧革命』(岩波新書)。訳書に『キューバ・ミサイル危機 上・下』(白水社)など。

「2023年 『経済兵器 現代戦の手段としての経済制裁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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