毛沢東 ある人生(上)

  • 白水社
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本棚登録 : 112
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560080818

作品紹介・あらすじ

誕生から共産党創立、長征まで、成長と変化を丹念にたどり、思想の変遷、世界情勢の中にも位置づけて描く。新資料と綿密な取材を基に、偏見や扇情を排し、二十世紀の巨人の実像に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 長正終了までが上巻です。毛沢東が権力を掌握していく過程というのは、こう言っては身も蓋もないですが、組織に馴染めないワガママな奴が、上司に刃向かって勝手にやっていたら、意外とうまくいった、だから上司も事後承認したというイメージなんですが、読んでみると、やはり「したたかな計算」と言うほどのものはないみたいですね。

  • ふむ

  • 誕生から共産党創立、長征まで、成長と変化を丹念にたどり、思想の変遷、世界情勢の中にも位置づけて描く、本格的な伝記。新資料と綿密な取材により、偏見や扇情を排し、二十世紀の巨人の実像に迫る!

  • 毛沢東の青年時代の話は、違う時代の違う場所の普遍的青年を見るようで、面白かった。とある中国青年が「毛沢東」になる前の時代。

    でも、その頃からすでに、読んでいて分からなくなっている。
    それは、その当時の暴力性。あまりにも簡単に人が死ぬし、動員されるし、その割には職も金も飯もなさそうなのに死なない。
    「ピクミン 愛の歌」って感じ。
    もしくは、アサルトライフルを撃ちまくるタイプのゲームの敵キャラ。湧いてきて、撃たれたら消える。

    以前、「中国革命を駆け抜けたアウトローたち―土匪と流〓の世界 (中公新書)」という本を読んだので、このあたりの時代性については多少知識があったので、なんとか理屈では納得できた。だけどやっぱり、ほんとうのところで分かっていない。

    ----

    共産党に入ったあとの、革命の方向性をめぐる闘争や、権力闘争の様子はよく分かる。有能だったんだな、毛沢東。
    チート級の強さだ。

    ・・・ていうか、国民党は弱すぎないか?
    ここらへんも、数ばかり多くて、簡単に勝つし、簡単に負けるし、簡単に死ぬし、簡単に徴兵するし、わけが分からない。

    「当時の中国では、飯さえ食べさせればいくらでも人は集められたのだ」というのは簡単だけど、住民だけでかつかつの山奥に蟠踞してどうして兵士分の食まで供給できるのか分からないし、武器弾薬はどうしたんだ。異様なほど効率のよい魔法使いみたいなソビエト政府だけど、印刷機一台ぐらいしか政府資産がない。

    どうなってるのだかさっぱり分からない。
    もしこれが架空戦記の持ち込みで、私が編集者だったら、「舞台設定が非現実的」といって却下するな。

    しかしこんなのに負ける国民党はひどいし、その中華民国に負ける大日本帝国はもっとひどいな。

  •  20,30年代の若き日の毛沢東と中国共産党の10大元帥などが登場し抗日・抗国民党の闘いの記録が克明に書かれているのですが、今となってはそのことを書く何の意味があるのか、また読むことに何の意味があるのか、と思いながら読んでしまいました。周恩来との数回の対立、そして周恩来が上位者であったことなど全く知らなかった意外な世界でした一方で、彭徳懐との確執が長年にわたるものと言うのもうなずけるところがあります。毛沢東という人が偉人でも何でもなく、むしろ若い日から隅に置けない鼻つまみ者であり、後日の文化大革命を引き起したという印象を改めて感じました。

  • (要チラ見!) 毛沢東

  • 長い物語はまだ前半。西安事件で上巻が終わりです。

  • 僅か半世紀という期間で、列強諸国の植民地だった大陸に、中華人民共和国という大国を建国した毛沢東の伝記。長征、大躍進、文革、彼の評価は時期によって様々だが、中国大陸から走資派を一掃し社会主義国家を建設するという信念を貫き通しきったという点では、やはり不世出の革命家なんだと思う。

  • 「マオ」と並行して読み進めた。

    毛沢東伝はいろいろ読んでいるが、正義の天才か、卑劣な極悪人か、評価っが定まっていないことだけはわかる。

    中国元札から毛沢東の顔が消える日がいつになるのだろうか?

    ネパールでは毛沢東派が政権に参画…の記事もある、

  • 毛沢東の人生を語った伝記です。激しい変化の時代に中国を生きてきた毛沢東の人生には数々のドラマがあります。
    この時代の大まかな歴史の流れを知っている人なら、かなり興味深く読める本だと思います。
    (教育学部・数学専修:匿名希望)

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著者プロフィール

Philip Short
1945年生まれ。BBC海外特派員(モスクワ、ワシントンなど)を長年務めた後、ポル・ポト、毛沢東、ミッテランの「決定版」とも言うべき大部の伝記を手がけてきた作家。訳書に『ポル・ポト:ある悪夢の歴史』『毛沢東:ある人生 上下』(以上、白水社)がある。

「2023年 『プーチン(上) 生誕から大統領就任まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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