幸福立国ブータン 小さな国際国家の大きな挑戦

著者 :
  • 白水社
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本棚登録 : 77
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560080870

作品紹介・あらすじ

GDP(国内総生産)からGNH(国民総幸福)へ。人口67万人のヒマラヤの小国ブータンがどのようにGNH大国になりえたか。世界に発信しつづけるその姿を総合的に紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 世界一幸福と言われるブータンが発祥のGNH(国民総幸福)という指数の考え方と、ブータンに根付く仏教を基にしたディグラム・ナマジャ精神について丁寧に書かれた本。著者の考える静脈系社会へのパラダイムシフトとも関係しており、勉強になる1冊でした。

  • 正直、うさんくさい記述&オリジナル指標HSM(人間満足度尺度)の宣伝が目立つ。ただ個人的には、第4回GNH国際会議に関するエピソードは楽しめた。ティンプーとパロを見ただけでブータンを語るのはいかん。

    大橋先生は掲載写真に自分が写りすぎ。著者が写真に写りまくっている(写真のキャプション「○○大臣と著者」的な)本はろくなものがないと相場が決まっているので、そこらへんは自重すべきなのだ。

  • 学生の頃、世界が平和になるには?という問いにいつも宗教をなくすこと、と自信満々で答えていたものですが、何だかこの本を読むと、それもどうなのか、と考えてしまった。
    宗教が平和をもたらすパターンもあるのだなあ、と。
    また、無宗教国歌とはいえ、仏教のことをあまりにも自分知らなさすぎだなーと感じた。
    GDPのような物質的なものではなく、Gross National Happinessという目には見えないものに対して確実な成果を出しているブータンは本当にすごい。
    ものや情報に溢れる日本には手に届きそうもないけれど、見習わなくてはいけない大切なものをたくさん持っている国なのだということを、今回のワンチュク国王の来日をきっかけに、こういう本を読んで学べたことに感謝したいです。
    第5章のブータン人の幸せ感は現地の人の生の声をまとめたものなので、非常に説得力があった。

  • 国民総幸福についてよく知ろうと手に取った一冊。
    著者の持論や想像がやや煩かったが、目的は達成できたから良しとする。
    幸福の指標の中に「良き統治」なるものが含まれていたのが印象的だった。

  • 9この指標
    ①精神面の幸福
    ②時間の使い方とバランス
    ③文化の多様性
    ④地域の活力
    ⑤環境の多様性と活力
    ⑥良き統治
    ⑦人々の健康
    ⑧教育
    ⑨生活水準・所得

    満足社会をデザインする第3のモノサシ。人間満足度尺度

  •  ブータンを知りたくて読んだ本の一冊。GNH(国民総幸福)は興味深いが、ブータンに興味を持ったきっかけに過ぎないので、そっちの話が長くなる後半は若干退屈。

  • GDP(国民総生産)ではなく、GNH(国民総幸福)という指標で国の幸福度を測っているブータン王国の国家体制を描いている著書。ブータンというと仏教立国で、まだ後進国というイメージが強いが近年、立憲民主主義国となり、教育、福祉、環境という持続可能なテーマをもって、国の体制を変革していっているところに産業指標では推し量ることのできない、国の豊かさというのがあるということを感じた。同じアジアの国ということもあり、見習わなければならないところも多い。

  • 「貧困者」(1日1.25ドル未満で生活している人)の割合が23%でありながら、97%の国民が「自分は幸せ」だと感じている国ブータン。GDP(Gross Domestic Products:国内総生産)に換えて、GNH(Gross National Happiness:国民総幸福)を、国の豊かさの尺度とする考えを、国王が自ら提唱し、それを国是として推進しているという。
    「知足少欲」(足るを知って、欲を少なく)、「互助・互恵」に代表される仏教の教えや、教育費、医療費が無料であるという高福祉が、この考え方の根幹を支えている。また、日本のJICAによるインフラ整備、農業の技術支援も、ブータンのGNH実現に一役買っているというのも見逃せない。
    「物の豊かさから心の豊かさへ」ということは昔から言われているが、物質的に豊かになってくると、ついつい「不足への不満」の方に目が行ってしまう。今、自分はどれだけ満ち足りているのかということを、今一度見直してみたいと思った。

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