いま自然をどうみるか(新装版)

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  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560081563

作品紹介・あらすじ

旧来の人間中心主義的な自然観からの一大転換を説き、自由と解放の自然観を追求する。

感想・レビュー・書評

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  • 一言に「自然」と言っても複雑多層で非常に多次元的な概念だと認識させられた。
    人間対自然という二項対立を乗り越える。
    そのための思考と実践の飽くなき探究。

    エコロジーという大枠な言葉や概念に引っ張られること、これこそ近代的西洋の人間中心主義の「核」であり、磁石のように引き寄せ思考を鈍らせるものではないのか。
    まず個人が自然と共にあるという「経験」を重視したい。
    近所の河川や公園、身近な生物との触れ合いを感じること。
    自分の「身体」を外に持ち出すこと。
    特に現代のネット的世界に浸る自分を含めた若者たちこそ特に。

  • ふむ

  • 高校生の頃、初版を読んで、深い感銘を受けた。思えば、チェルノブイリ原発の事故のあと、原発の是非を問う議論が盛んなころだった。福島での事故をうけて再び議論が盛んになっているが、我々は今後どう生きていくべきか、根本的なところから考えてみたい方は是非本書をひも解いてみてほしい。
    そういえば、あの当時は槌田敦だの室田武だの、ずいぶん読みましたなあ。

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著者プロフィール

理学博士。核科学専攻。原子力の研究所、東京大学原子核研究所助手、東京都立大学理学部助教授、マックス・プランク研究所研究員等を経て、1975年「原子力資料情報室」の設立に参加。1997年には、もうひとつのノーベル賞と呼ばれる「ライト・ライブリフッド賞」を受賞。原子力時代の末期症状による大事故の危険性と、放射性廃棄物がたれ流しになっていくことに対する危惧の念を最後のメッセージを記し、2000年10月8日に死去。

「2004年 『高木仁三郎著作集 全12巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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