みんなの空想地図

  • 白水社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560083277

感想・レビュー・書評

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  • 元来地図を読むのが苦手なたちなので、作者の想像力にそこまで乗っかれないのだけど、一見市販されているかのような地図が、完全に想像の産物だというのには驚かされてしまう。また、この作者だけじゃなく、ジャンルとして成り立つ程度に他にもやってる人がいるのにも驚いた。

  • テレビで紹介されていたので、読んでみました。
    作者の説明は飛ばして、専ら添付の空想地図を眺めてしまいました。
    「こんな都市があればいいのに」という見方ではなく、
    「この都市、何県?」と思うほど違和感のない、
    ある意味“普通の”地図でした。

    これが空想なんて…すごい一言に尽きます。

  • 中盤の、中村市探検の部分はおもしろいです。
    ほかの部分は著者の空想地図フィールドワークの経緯や
    周りの人への広がりなどが書かれています。
    「未日常」(おそらく著者の造語)の感覚は
    よその町での散歩が好きなので、なんとなくしっくりきました。
    街歩きの時の空気の感じ方のヒントになりそう。

  • とても興奮して読み始めたけれど、よくよく考えたら、ぼくも、まだ無い場所の図面を書いてたのと、それらが実現していることも知ってるわけで、妄想の面白さってたしかにあるけれど、それだけでは、すこし足りないかもなとおもった。
    なぜかぼくの地元の高槻が著者にとってわりと評価が高いらしく、驚いた。

  • 僕は地図好きだし、地図のシステム開発にも長く関わっていたので、空想とは言え、とても興味深かった。
    僕は何度も引っ越ししており、今も転居して15年目というのに区内には先月にも初めて足を運んだ商店街があって、
    地図で、地区の情報をもっと直感的に表す方法はないものかと思っていたところ。
    著者が考案したバス路線などの一日の本数で太さを変えて、アクセスの便が一目瞭然の九州の交通路線図はすばらしい。
    そして何より、人口100万人で一区画として色分けした全国地図。この発想はぼんやりと僕にもあったものの、このように形となったものが見られると感動がある。
    空想地図自体ではビジネスにならないものだが、この作成技術をもとに、いくつかの地理ベースの情報提供ビジネスのブレイクスルーのネタがあるような気がする。
    でも、単に、地図オタクなだけでなく、
    空想地図作成を5年間中断して、日本全国の地方都市をバス路線などで回って、文化・経済的な特徴を調査して回り、
    調査方法を確立していったこと。そしてそのスタンスが一歩ひいて、都市の外縁から見たビューで、その成り立ちを冷静に見て、多様性を受け入れ、自己主張やエゴの気持ちを持たないよう用心している姿勢に驚かされた。
    著者が高い学歴ながら、現在の収入が不確定な状況ではあるが、まだ若く、自分の行動を検証・評価できる冷静さがあるので、今後、日本を代表する人として進化するのではないかと期待する。

    リンクメモ:
    著者主催のサイト「空想地図へ行こう!」:
    http://imgcity.chirijin.com/

    タモリ倶楽部出演については、以下に関連リンク

    著者による撮影模様、放映の反響等まとめ:
    http://imgcity.chirijin.com/?p=959

    伊集院光がタモリ倶楽部で会った架空地図を作っている人に出会って尊敬した事:
    http://youtu.be/nsLADlZJmhU

    紙幣、住民票、模型、鉄道ダイヤなど「万物収集報告」:
    http://imaginarycity.tumblr.com/

  • 素晴らしい。

    現実には存在しない中村市という町を設定し、その地図を作ってしまった作者の本。

    対象が存在しないから自分の好き勝手に作れるというのではなく、その存在しない場所がもしかしたらどこかにあるのかも、と思わせるだけの説得力を持たせるには何よりも現実の都市を真摯に見つめ、都市らしさとは何かを考え続けなければならない。その上に空想を乗せることで中村市に命が宿るし、作者はそれに成功していると思う。もっとも顕著にそれを感じたのが中村市バスツアーだった。
    こうなると、一度も行ったことのない都市とこの本の中にある中村市の間に違いはない。どちらも存在しているし、存在していない。

    空想地図を作ることは、多くの人にとっては無意味な行為としか映らないかもしれないが、こうしたことをずっと継続することでしか到達できない場所というのは確実にあると思う。

    現実を通して非現実を見せてくれるこの本は、小説でこそないけれど、自分にとっては幻想文学だった。

  • すごいというか、暇というか…(^^;;。

  • 幼い時から架空の町を想像して地図にしていたなんて、すごい人がいる!と感心する。

  • 終わっていますが、、、
    空想地図作家・今和泉隆行と実在都市デザイナー・三文字昌也が描くアジア都市透視展 : shibuya-san
    https://shibuyasan.jp/news/2021/02/11/1552/

    みんなの空想地図 – 地理人
    https://www.chirijin.com/everyone_imgmap/

    復刊希望!
    みんなの空想地図 - 白水社
    https://www.hakusuisha.co.jp/book/b206036.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      【アジアインタビュー】台湾夜市ゲーム研究者 三文字昌也さん - NNA
      https://www.nna.jp/nnakanpasar/ba...
      【アジアインタビュー】台湾夜市ゲーム研究者 三文字昌也さん - NNA
      https://www.nna.jp/nnakanpasar/backnumber/200501/topics_002/

      『台湾夜市遊戯大全』三文字昌也・著 | 台灣夜市遊戯店
      https://twyoichi.stores.jp/items/5cd0ca38272bd07a0c5a652f
      2021/07/02
  • デザイナ
    いいかも

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著者プロフィール

1985年生まれ、通称「地理人」。7歳の頃から空想地図(実在しない都市の地図)を描き、大学生時代に47都道
府県300都市を回って全国の土地勘をつける。ゼンリンメールマガジンや日経ビジネス等で、都市や地図の読み
解き方を中心に執筆中。その他、ワークショップや研修、テレビドラマの地理監修・地図製作にも携わっている。
著書に『みんなの空想地図』(白水社)がある。

「2019年 『「地図感覚」から都市を読み解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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