スターリンの将軍 ジューコフ

ジェフリー・ロバーツ 松島芳彦 ジェフリーロバーツ 松島芳彦

• 白水社 (2013年11月26日発売)

感想・レビュー・書評

[villonfrancoisさんの感想 · 2018年9月26日]

ジューコフに対する評価はいろいろとあると思うが、ロシア人らしいロシア人であることは間違いない。

[PanzerHundさんの感想 · 2014年6月9日]

「STALIN'S GENERAL」の翻訳（2013/12/10発行）。

ノモンハンで日本軍を壊滅させ、第2次世界大戦ではベルリン攻略戦を指揮してベルリンを占領し、後にドイツのカール・デーニッツのフレンスブルク政府より降伏文書を受け取ったたことで知られるゲオルギー・コンスタンチノヴィチ・ジューコフ元帥の評伝。

全体として興味深い内容ですが、著者ジェフリー・ロバーツの判断でジューコフに関する様々なエピソードを精査し、虚実を選り分け書いている様で、それが何なのか今一つ判らないところがあります。　例えばジューコフとノモンハン事件の関わりについて、ジューコフの回想録や日本の書籍で云われていることと異なる見解が書かれており、どちらが本当なのか疑問を感じ少し微妙な内容の書籍です。

「イワンの戦争　赤軍兵士の記録1939-45」を読んだ時もそうでしたが、イギリス人である著者のジューコフ像と日本人が描くジューコフ像は、異なっているのではないかと感じました。

著者プロフィール

1952年生まれ。アイルランド、コーク大学歴史学教授。スターリン、ソ連、第二次大戦、冷戦を主題にした多数の著作があり、いずれも高い評価を受けている。

「2013年 『スターリンの将軍　ジューコフ』 で使われていた紹介文から引用しています。」