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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784560084298
作品紹介・あらすじ
各州の連邦議員、畜産業界、自然保護団体の思惑が複雑に交錯する困難な道をどう切り開いてゴールを目指すか。オオカミ再導入実現の立役者が苦闘と創意の20年をつぶさに物語る。D・ミッチ推薦。
感想・レビュー・書評
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家畜を襲う害獣としてオオカミは1935年にはイエローストーンから完全に駆除された。しかし、生物学的に判断してバランスが保たれないとオオカミの復活が提言された。牧場主たちからは猛烈な反撃を受けるが、1968年再導入が決まり現在に至っている。
トキやこうのとりの繁殖とは違って、肉食のオオカミの場合は反対意見も多くなる。異論の多い中生物多様性の基本を考えさせられる。
捕食する側と、される側、バランスを取るためにも、それぞれの種の正しい理解が必要ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカ国内で一度は絶滅状態となったオオカミを、ワイオミング州のイエローストーン国立公園に復活させた、自然保護活動家の著書。
家畜への被害防止や毛皮目的の乱獲などにより、20世紀の初頭にはアメリカからほとんど姿を消してしまったオオカミだが、増えすぎたシカの食害など新たな問題が社会化したことにより、カナダからの再導入の議論が起こる。
しかし畜産農家や、畜産業界から支持を集める政治家からの猛反対により、オオカミ復活への道は困難を極めるが、被害を受けた畜産家に対する保証制度の導入などによって、活動開始から約20年の歳月を経てやっと実現するのであった。
このエピソードは『捕食者なき世界』で知って大変興味があったが、復活までの20年におよぶ歳月のほとんどが、復活計画に反対する政治家や関連団体との交渉、そしてロビー活動に充てられていた事を知った、まさにウルフ・ウォーズである。
内容の半分以上が政治的問題解決の話でウンザリする部分もあったが、一度はイエローストーン国立公園に訪れ、野生のオオカミの遠吠えを聞いてみたいものだ。
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