サル:その歴史・文化・生態

  • 白水社
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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560084441

作品紹介・あらすじ

人類の祖先たちの過去、現在、そして未来

 古代の伝説から近年発見された新種まで、その興味尽きない文化と生態の秘密。『裸のサル』で知られる動物行動学者が、満を持してサル(原猿と類人猿を除く)を語る!
 歴史的にも生物学的にも、サルは他のどの動物よりも人間に近しい存在である。ダーウィン以前の西洋では、邪悪で淫らな獣、愚かさの化身として動物寓話などで貶められたが、古代エジプトやインド、東南アジア、南米では神の姿で描かれ、アフリカのある部族の間では魔よけとされる。神としてのサルと生身の動物としてのサルの間で人々が揺れ動き、頭を抱える現代インドの事情は興味深い。
 著者が得意とする美術や文学の分野にくわえ、現在のサルと我々の関係にも目が向けられる。ココナッツを収穫するサル、人間の代わりに宇宙飛行や室内実験に使われるサル、人間の介添え役をするサルの実情が紹介され、人間がいかにサルたちの恩恵をこうむっているかを痛感する。
 自然という共通の生息地、あるいは人間の想像力の中で生きるサルを、誤解や偏見を正しながら総合的に扱う本書は、図版や巻末資料も充実。『ラーマーヤナ』や『西遊記』、三猿、森狙仙など、日本を含むアジアへの言及も多い。カラー・モノクロ図版多数。

感想・レビュー・書評

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  • 西洋人のサル観といったところか。英語ではApe(チンパンジー・ゴリラ・オランウータンなど)とMonkeyは別のモノということで、Monkeyのお話。ヨーロッパにはサルは生息していないということもあり、日本人とはサル観が全く違う。日本は寒い地方でもニホンザルが生息する特別な場所だったのだなと実感。

  • 原題:Monkey
    著者:Desmond Morris(1928-)
    訳者:伊達淳(1971-)
    内容:世界各国のサル受容。


    【内容説明】
    私たちと「似たもの同士」の秘密

    『裸のサル』で知られる著者が、満を持してサルを語る! 人類の祖先である動物の興味尽きない生態の秘密と文化の数々。図版多数。人類の遠い祖先が他の哺乳類ではなくサルだったことは、わたしたちにとって幸運だった。ところかまわず駆け回り、騒がしく鳴き、賢く、樹上で生活するこの動物から何百万年もかけて進化してきた人類は、スタート地点ですでに優位にあった。(中略)わたしたちに正しい道を示してくれたのはサルである。わたしたちを樹上から下りてこさせて、月に向かわせ、やがてはさらにその向こうへと導いてくれるはずの道だ。(「序文」より)

    人類の祖先たちの過去、現在、そして未来
    古代の伝説から近年発見された新種まで、その興味尽きない文化と生態の秘密。『裸のサル』で知られる動物行動学者が、満を持してサル(原猿と類人猿を除く)を語る! 歴史的にも生物学的にも、サルは他のどの動物よりも人間に近しい存在である。ダーウィン以前の西洋では、邪悪で淫らな獣、愚かさの化身として動物寓話などで貶められたが、古代エジプトやインド、東南アジア、南米では神の姿で描かれ、アフリカのある部族の間では魔よけとされる。神としてのサルと生身の動物としてのサルの間で人々が揺れ動き、頭を抱える現代インドの事情は興味深い。著者が得意とする美術や文学の分野にくわえ、現在のサルと我々の関係にも目が向けられる。ココナッツを収穫するサル、人間の代わりに宇宙飛行や室内実験に使われるサル、人間の介添え役をするサルの実情が紹介され、人間がいかにサルたちの恩恵をこうむっているかを痛感する。自然という共通の生息地、あるいは人間の想像力の中で生きるサルを、誤解や偏見を正しながら総合的に扱う本書は、図版や巻末資料も充実。『ラーマーヤナ』や『西遊記』、三猿、森狙仙など、日本を含むアジアへの言及も多い。カラー・モノクロ図版多数。
    http://www.hakusuisha.co.jp/book/b208433.html


    【目次】
    目次 [003]
    序文 005

    第一章 聖なるサル 008
    第二章 部族にとってのサル――神話と迷信 035
    第三章 嫌われ者のサル 043
    第四章 好色なサル 057
    第五章 サルと娯楽 065
    第六章 利用されるサル 086
    第七章 サルにまつわる表現 102
    第八章 サルと芸術家 108
    第九章 動物としてのサル 140
    第十章 ちょっと変わったサル 152
    第十一章 珍しいサル 157
    第十二章 新種のサル 161
    第十三章 賢いサル 172

    年表 [178-180]
    訳者あとがき(二〇一五年六月 伊達淳) [181-185]

    付録2 英語表現に登場するサル [25-28]
    付録1 サルの分類 [13-24]
    原注 [10-12]
    参考文献 [8-9]
    関連団体およびウェブサイト [5-7]
    図版の権利について [3-4]
    索引 [1-2]

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著者プロフィール

イギリスの著名な動物行動学者。1928年ウィルトシャー生まれ。バーミンガム大学、オックスフォード大学大学院で動物行動学を学ぶ。56年ロンドン動物園のテレビ・映画制作部門長に就任。59年よりロンドン動物園の哺乳類学研究部長を8年間務める。そのかたわら、テレビ番組や映画で動物のドキュメンタリーを制作。67年刊の著書『裸のサル』(角川文庫)で一躍有名となり、その後も数々のベストセラーを生み出している。美術への造詣が深く、シュルレアリスムの画家としても知られる 。

「2019年 『フクロウ[新装版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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