野生の探偵たち 下 (EXLIBRIS)

  • 白水社
4.13
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本棚登録 : 248
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560090091

作品紹介・あらすじ

1976年、ソノラ砂漠から戻った二人の詩人、アルトゥーロ・ベラーノとウリセス・リマは、メキシコを離れ、それぞれヨーロッパに渡る。その後、世界各地を放浪する二人の足取りは、メキシコに残ったかつての仲間たち、作家、批評家、編集者、トロツキーの曾孫、ウルグアイ人の詩人、チリ人密航者、アルゼンチン人写真家、ガリシア人弁護士、女ボディビルダー、オクタビオ・パスの秘書、大学教授など、実在・架空のさまざまな人物の口から伝えられる。最後に少年の日記から明らかにされる二人の逃避行の理由とは?強烈な皮肉とユーモアに貫かれた、半自伝的傑作長編。

感想・レビュー・書評

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  • 終わり方は割と普通だったな。。。

  • つくづく名前が分からねえ…

  • 下巻は個々のエピソードが面白く読みやすかった。そして難しかった。オクタビオ・パスとの交信の場面など全く理解不能でして。それでも50人以上の登場人物それぞれがだんだんと愛おしくなってくる。詩を書くのってとても孤独な作業に違いないのに、人と人との繋がりの中から生まれてくるってことがステキに思えた。(ラテンアメリカの土壌と気質によるものが大きいのかしら)。何をそこまで!と叫びたくなるほど滑稽で悲しいエピソードすらも心温まってしまうボラーニョの純粋さに惚れた感。ボラーニョの分身的存在ベラーノが女にもてるのも妙に納得。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784560090091

  • [ 内容 ]
    <上>
    1975年の大晦日、二人の若い詩人アルトゥーロ・ベラーノとウリセス・リマは、1920年代に実在したとされる謎の女流詩人セサレア・ティナヘーロの足跡をたどって、メキシコ北部の砂漠に旅立つ。
    出発までのいきさつを物語るのは、二人が率いる前衛詩人グループに加わったある少年の日記。
    そしてその旅の行方を知る手がかりとなるのは、総勢五十三名に及ぶさまざまな人物へのインタビューである。
    彼らは一体どこへ向かい、何を目にすることになったのか。

    <下>
    1976年、ソノラ砂漠から戻った二人の詩人、アルトゥーロ・ベラーノとウリセス・リマは、メキシコを離れ、それぞれヨーロッパに渡る。
    その後、世界各地を放浪する二人の足取りは、メキシコに残ったかつての仲間たち、作家、批評家、編集者、トロツキーの曾孫、ウルグアイ人の詩人、チリ人密航者、アルゼンチン人写真家、ガリシア人弁護士、女ボディビルダー、オクタビオ・パスの秘書、大学教授など、実在・架空のさまざまな人物の口から伝えられる。
    最後に少年の日記から明らかにされる二人の逃避行の理由とは?強烈な皮肉とユーモアに貫かれた、半自伝的傑作長編。

    [ 目次 ]
    <上>


    <下>


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 様々な人々の証言から立ち上がってくる二人の男の姿と、その二人が追った一人の女詩人の姿。様々な人間の証言で二人の人物像を描くさまが、良かった。

  • 早く読まなきゃ、、、

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    「メキシコ北部の砂漠から戻った二人の詩人の、二十年におよぶ放浪の行方。二人が旅立つことになったそもそもの理由とは? 強烈な皮肉とユーモアに貫かれた、半自伝的傑作長編。

    旅する詩人たちが描く文学の地図
     没後ますます国際的評価の高まるチリの鬼才による、半自伝的傑作小説。
     一九七五年の大晦日、前衛詩グループを率いる若い詩人アルトゥーロ・ベラーノと盟友ウリセス・リマは、一九二〇年代に実在したとされる謎の女流詩人セサレア・ティナヘーロの足跡を辿ってメキシコ北部の砂漠地帯に旅立つ。だが、ある事件をきっかけに二人は世界各地を放浪することに。そのおよそ二十年間の旅の行方が、詩人志望の少年の日記(第Ⅰ部・第Ⅲ部)と、二人を知る人々へのインタビュー(第Ⅱ部)によってモザイクのように浮かび上がる。
     二人の主人公の言動は、実在・架空のさまざまな証言者から断片的かつ間接的に伝えられるのみ。短編集『通話』でおなじみの人物も登場し、読者は姿の見えないインタビュアーとともに彼らの声に耳を傾け、二人の足取りを探る「探偵」さながらの行為を追体験する。
     ラテンアメリカのみならず世界のさまざまな文学への偏愛と、自身も詩人として出発したボラーニョによる同世代の詩人たちへのオマージュが、本書の随所で捧げられている。独特の斜に構えた世界観と、全編を貫く強烈な皮肉とユーモアに、作家の真骨頂がある。」

  • 長かった。
    初めと終わりは面白いが、中盤はかなり苦痛でした。
    ひょっとして短編向きの作家?
    「通話」も読んでみよう。

  • 2010/9/30購入

  • 終わり方、意味深で好き。

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著者プロフィール

1953年、チリのサンティアゴに生まれる。1968年、一家でメキシコに移住。1973年、チリに一時帰国し、ピノチェトによる軍事クーデターに遭遇したとされる。翌74年、メキシコへ戻る。その後、エルサルバドル、フランス、スペインなどを放浪。77年以降、およそ四半世紀にわたってスペインに居を定める。1984年に小説家としてデビュー。1997年に刊行された第一短篇集『通話』でサンティアゴ市文学賞を受賞。1996年、『アメリカ大陸のナチ文学』を刊行。1997年に刊行された第一短篇集『通話』でサンティアゴ市文学賞を受賞。その後、長篇『野生の探偵たち』、短篇集『売女の人殺し』(いずれも白水社刊)など、精力的に作品を発表するが、2003年、50歳の若さで死去。2004年、遺作『2666』が刊行され、バルセロナ市賞、サランボー賞などを受賞。ボラーニョ文学の集大成として高い評価を受け、10 以上の言語に翻訳された。本書は2000年に刊行された後期の中篇小説である。

「2017年 『チリ夜想曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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