別れを告げない (エクス・リブリス)

  • 白水社 (2024年4月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784560090916

作品紹介・あらすじ

作家のキョンハは、虐殺に関する小説を執筆中に、何かを暗示するような悪夢を見るようになる。ドキュメンタリー映画作家だった友人のインソンに相談し、短編映画の制作を約束した。
済州島出身のインソンは10代の頃、毎晩悪夢にうなされる母の姿に憎しみを募らせたが、済州島4・3事件を生き延びた事実を母から聞き、憎しみは消えていった。後にインソンは島を出て働くが、認知症が進む母の介護のため島に戻り、看病の末に看取った。キョンハと映画制作の約束をしたのは葬儀の時だ。それから4年が過ぎても制作は進まず、私生活では家族や職を失い、遺書も書いていたキョンハのもとへ、インソンから「すぐ来て」とメールが届く。病院で激痛に耐えて治療を受けていたインソンはキョンハに、済州島の家に行って鳥を助けてと頼む。大雪の中、辿りついた家に幻のように現れたインソン。キョンハは彼女が4年間ここで何をしていたかを知る。インソンの母が命ある限り追い求めた真実への情熱も……
いま生きる力を取り戻そうとする女性同士が、歴史に埋もれた人々の激烈な記憶と痛みを受け止め、未来へつなぐ再生の物語。フランスのメディシス賞、エミール・ギメ アジア文学賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • ノーベル賞作家なので読んでみた。「別れを告げない」impossible goodbyes、ロマンティックな話かと思いきや、韓国語タイトルは「哀悼を終わらせない」という意味だそう。

    済州島(チェジュ島)であった4.3事件を描いている。韓国でも日本と似通った恐ろしい事件があったことを知った。今のアメリカ、そして日本もほんの数年前に言いたいことが言えない雰囲気があった。できることといえば、やはり選挙に行くことか



  • 2023年 フランスのメディシス賞受賞
    2024年 フランスのエミール・ギメ アジア文賞受賞

    作家のキョンハが、虐殺に関する本を出してから悪夢を見るようになる。
    精神的にも辛いからか生きるということすら考えられずに何度か遺書を書くことも。
    友人のインソンは、済州島の村で母親の介護をして看取り、その後木工を作っていた。
    彼女から連絡を受けてキョンハは駆けつけた…。

    済州四・三事件を思わす描写もあり、それは誰かの話の記憶なのか、インソンとの繋がりのなかでの夢か幻かと感じるようなところもある。
    キョンハとインソンの結びつきと二羽のインコの生死。
    歴史の痛みを感じながら彼女たちの痛みを感じるような、なんとも複雑な気持ちになる。



  • この時代のこの国のことに知識が全くなく、読みながら、ほとんど過呼吸になるほどでした。読み終わりましたが、感想を述べることは難しいです。
    朝のニュースで、韓国の音楽だけでなく、本もとても日本で読まれているとのことを報道していました。

    世界で戦争の絶えることのない毎日…本当に怖くなってきます。

  • 難解で重い。
    しかも肉体的に痛い。

    とても辛い読書でした。

  • 韓国の済州島4・3事件を題材にした小説。
    物語の中で光州事件や済州島4・3事件について触れられているが、訳者あとがきに事件の概要が書かれているので、詳しくない人はそちらを先に読むといいかもしれない。

    主人公は作家のキョンハ。
    彼女はかつて光州事件に関する小説を書いたことがあり、虐殺に関する資料を読み込んだせいで、悪夢に悩まされるようになる。
    生きる活力を失って遺書を書いたものの、誰に宛てて残すかを決められずにいた。

    もうひとりの主要登場人物は、キョンハの友人のインソン。
    彼女はかつてカメラマンとして、キョンハと同じ雑誌で仕事をしていた。その後、ドキュメンタリー映画作家に転身する。
    8年前に母の介護のために故郷の済州島へ帰り、4年前に看取ったあとも、母屋に隣接する工房で家具作りをしながら暮らし続けていた。

    キョンハはかつて、ひとつのプロジェクトをインソンに提案したことがある。
    キョンハが夢で見た光景 (雪がちらつく野原に何千本もの黒い丸木が植えられている)を再現し、そのプロセスを短編映画にしてはどうかと。

    時は流れ、ふたりは疎遠になりつつあったが、作業中に大ケガを負ったインソンからの連絡をきっかけに再会する。
    入院して動けないインソンからインコの世話を頼まれて、キョンハはひとりで済州島を訪れる。そして、そこでキョンハはインソンの家族の過去に触れることとなる。

    その中心はインソンの母・正心(ジョンシム)の記憶だ。彼女は幼いころに済州島4・3事件で大切な家族を失い、辛い経験をしていた。

    ■■■■■■■■■■
    【済州島4・3事件】
    米軍政下にあった1948年4月3日、南朝鮮だけでの単独選挙は南北分断を決定づけるとして、反対する声が済州島で強くあがった。一部の済州島民は武装蜂起した。
    米軍政は済州島を「アカの島」と決めつけ、鎮圧を名目に本土から軍や警察、さらには北出身者で構成された反共極右団体「西北青年会」や旧日本軍の協力者からなる団体なども送り込んだ。

    島の海岸線から5キロのラインに境界を引き、それよりも内側(山の方)にいる住人には疎開命令が下された。「敵性区域」にいる人は暴徒とみなされ容赦なく殺害された。多くの女性が性暴力を受けた。
    さらには、山にこもった武装隊を孤立させるために、漢拏山(ハルラ山)の麓にある中山間(チュンサンガン)地域の民家を焼き払う「焦土化作戦」も行われた。
    浜で殺されたあとで海に投棄され、長崎の対馬に漂着した遺体も多かった。
    無関係な住民を含む島民らを拷問、虐殺した「鎮圧作戦」は1954年9月21日まで続き、2万5000人から3万人が犠牲になったとされる。

    これだけ残虐で犠牲者も多い事件であるにもかかわらず、日本ではあまり知られていない。そもそも韓国でも長年、語ることがタブーとされてきたようだ。
    語られなかったのには理由がある。被害者は、それを語ろうとすると「アカ=共産主義者」だと決めつけられるから、平穏に暮らすためには黙っているしかなかった。
    加害者は加害者で、無実の人たちに対して残虐行為をした自覚があったから口をつぐんだ。
    軍人が一軒ずつ名簿と住民を照らし合わせ、家にいない男は武装隊に入ったとみなし、残りの家族を「伐殺」するといったこともあったようだ。

    済州島4・3事件を描いた映画『チスル』でも、どう見ても暴徒とは思えない島民を殺し、強姦し、家を焼き払う様子が描かれていた。
    ひとりも殺せずにいる新入りの軍人が、雪の中、全裸で立たされるイジメを受ける場面もあった。

    韓国政府は長年に渡り「共産主義者による暴動」と規定し、事実を隠蔽してきた。アメリカ政府も長い間、沈黙を貫いていたようだ。
    誰も語りたがらない構造が、この事件の情報を少なくしている。
    ■■■■■■■■■■

    インソンの家族は済州島事件でどのような被害にあったのか。母と娘インソンは過去とどう向き合って生きてきたのか。なぜインソンの家は周囲から孤立しているのか。

    事件の残虐さとは対称的に、インソンの家族の記憶に触れる場面はとても幻想的だ。
    雪の舞う山奥に孤立する母屋と工房。涸れた川。人の腕のように枝を動かすシュロの木。薪ストーブ。揺れるロウソクの火と壁に投影される影。キョンハの夢を再現するために用意された丸木たち。そこに現れるインソンとインコの幻影。

    ハン・ガンは『すべての、白いものたちの』の中で、さまざまな白いものについて美しく描写していたが、この『別れを告げない』においては、白い雪の存在感が大きい。
    「雪さえ降りば、あのこと思い出すよ。考えぬようにしても、すぐに思い出す」
    インソンの母にとって、白い雪は済州島事件を思い出させるトリガーになっていて、それは娘のインソンにも引き継がれている。

    訳者あとがきに書かれていたが、『別れを告げない』というタイトルには「哀悼を終わらせない」という決意が込められているという。

    家族で記憶や思いを引き継ぐこと。当時を知る人から話を聞くこと。小説や映画のような物語として残すこと。芸術作品として表現し、それを映像に記録すること。
    それら全てが哀悼を終わらせない行為なのだと思う。

    キョンハもインソンもインソンの母も、表現手段は異なるものの、光州事件や済州島事件について「哀悼を終わらせない」行為を続けていることにおいては共通している。
    そして、彼女たちは各々の行為によって、何かを犠牲にし、人生を大きく変えることになる。

    キョンハは光州事件に関する資料を読み込んで残虐な記録と接することで精神を病んでしまう。頭に自殺もよぎり、遺書も書き残した。
    母の介護と看取りを終えたインソンは、ソウルに戻らずに済州島に留まった。キョンハが一度提案したプロジェクトをやめようと伝えたあとも「とにかく私は続けているから」と言って黒い丸木の創作物を作り続けた。その作業中に指を切断してしまう。
    インソンの母は、兄(インソンの伯父)の消息を調べ続けた。陸地(ユクチ=韓国の本土)に何度も足を運び、遺族会に参加し、移送者名簿を刑務所に要求し、家族名簿を見て遺体が埋まった場所を推定した。

    認知症になった母が事件の記憶を思い起こす場面は、読んでいて辛かった。
    「母さんの精神が極度に澄みわたる瞬間が、閃光みたいにやってくるのね。鋭利に研いだ刃物のような記憶が母さんに襲いかかるときが。そんなとき母さんは、話して話して、まだ話しつづけたのよ」
    「その閃光が通り過ぎるとすぐに、もっとひどい混乱がやってきた。私を引きずって食卓の下に這い込んで隠れたりしていた」
    これは戦争や暴力に限った話ではないが、認知症になったら、せめて辛い経験に関する記憶は忘れてほしいと思ってしまう。

    介護と看取りを終えたインソンは、母に対する認識を変える。
    「この世でいちばん弱い人が、私の母さんだと思っていたの。幻。生きた抜け殻みたいな人だと思ってた」
    「変だよね。母さんがいなくなったら、とうとう私の人生に戻ろうと思っていたのに、戻るための橋が切れてしまって、もうなかったの」

    こうした事件の記憶や思いは、当事者本人の心に刻まれるだけでなく、その子どもたちにも影響を与える。
    ドキュメンタリー映画『スープとイデオロギー』でも、済州島から大阪に避難してきた在日コリアンの母と娘の生活が現在進行形で描かれている。
    その作品では、韓国政府に対する不信感がきっかけとなって、朝鮮半島と日本で家族が引き裂かれる様子が語られていた。

    最後に、訳者あとがきから長めの引用。幻想的な表現を用いたことについて。
    ハン・ガン「愛するとは自分の生だけでなく、愛する人の生を同時に生きることだと思います。特に愛する人のために祈るとき、自分はここにいるが同時にそこにもいるという状態にもなるでしょう。切なる心でそれを希求するとき、その状態はおのずと超自然性を帯びてきます」

  • 素晴らしい作品でした。

    済州島4.3事件を題材とした小説です。
    恥ずかしながらこの事件についての知識が多いとは言えない自分ですが、戦争や虐殺、力による統治はやはり繰り返してはならないと強く思いました。

    重くて痛いけれど、静かで美しいという印象が強く残るのは描写力の高さゆえかと。
    ハンガンさん本人の文章力はもちろん、訳者が素晴らしい証拠ですね。
    過去に見た景色、今感じている痛み、済州島に降る雪の白さと冷たさ、この本で描かれているあらゆる描写が自分の経験かと錯覚するほど鮮やかに眼前に浮かびました。

    戦争や災害を風化させないために次世代へ語り継ぐことがどれほど苦しいことなのか、忘れずにいることにどれほどの覚悟が必要なのか、ビリビリと痛いほど伝わってきました。涙を止めることはできませんでした。

    訳者あとがきにありましたが本タイトルは「決して哀悼を終わらせないという決意」と「愛も哀悼も最後まで抱き締めていく決意」という意味があるそうです。
    本作を読むことが、その意味を理解するために最もよい手段でしょう。

    まだ1冊目ですが、ノーベル文学賞受賞は納得です。

    • 知之介さん
      「少年が来る」もぜひ読んでください。光州事件など軍事政権の犯した非道などは韓国映画「タクシー運転手」「1987、ある闘いの真実」がイメージす...
      「少年が来る」もぜひ読んでください。光州事件など軍事政権の犯した非道などは韓国映画「タクシー運転手」「1987、ある闘いの真実」がイメージする助けになります。韓国の映画人は一流俳優を使ってこんな素晴らしい映画がつくれるのですから、忖度だらけの日本人としてはとても羨ましく思います。
      このあいだユンソンニョル大統領の非常戒厳を潰した民衆のちからは、日本に痛めつけられた長い歴史の中や戦後続いた軍事政権相手の民主化の闘いの中で鍛えられたものです。
      平和憲法をなし崩しにされても集まりもせず叫びもしない我が国の我ら民衆はどうなっているのでしょう。
      2025/05/17
    • ひゃっほうさん
      知之介さん、コメントありがとうございます。ハンガンさんの作品を受け止めるのはエネルギーがいるので、少し間を空けておすすめの作品を読んでみます...
      知之介さん、コメントありがとうございます。ハンガンさんの作品を受け止めるのはエネルギーがいるので、少し間を空けておすすめの作品を読んでみます。国民性の違いには戸惑うこともありますが、韓国に限らず良いところは見習っていきたいと常々思っています。
      2025/05/18
  • 長年タブー視されてきた「済州島四・三事件」が、ここまで凄惨であったことをこの本で初めて知った。三部編成の作品の導入部は自伝的だが、入り込むまでに時間がかかってしまった。

    第一部「鳥」
    偏頭痛と胃痙攣を繰り返すキョンハは、小説を書いた後悪夢を見るようになる。友人のインソンが怪我で入院した。「済州島の家にいるインコを助けて」と頼まれてキョンハが向かった先には…

    3 豪雪 あたりから話に引き込まれた。

    ソウルから乗った飛行機が空港に着陸。
    激しい吹雪の中、キョンハを乗せたバスは走る。
    「アマがまだ生きてるか見てきて。生きていたら水をやって」
    映画作家インソンとの出会いと交流。
    インソンの生い立ちと、彼女が島の虐殺について母から聞いた話が、ぶつかっては消えていく雪片の中で次第に像を結んでいくように思えた。

    雪のように軽いと人々は言う。
    けれども雪にも重さがある。
    この水滴みたいに。
    鳥のように軽いとも言う。
    だが、彼らにも重さがある。

    第二部「夜」は、現実と幻想が交差する世界を詩的な文章で綴ってある。
    隠されていた真実があばき出される驚愕の第三部「炎」へと導かれるように話が進んでいった。

    白い雪と暗い闇、雪の一片の儚さを、
    鳥の命の重み、そして人の生と死を、
    読み手に体感させる表現力のある一冊だった。

    ドキュメンタリー映画『スープとイデオロギー』を読後に観た。監督の母が事件について話す場面ではインソンの母を重ねてしまった。 

  • 済州島にこのような惨虐な出来事があった事を
    全く知らなかった。韓流ドラマでは華やかなリゾート地として取り上げられていたから。
    ノーベル文学賞を受賞しなければ、本作を読む事もなかったし、4・3事件についても知る由も無かった。韓国の現状を考えると、今、読む事ができて良かったと思う。
    インソンとキョンハの2人の女性の友情を通して、現在と過去が交差する。
    重い。暗い。
    済州島の厳しい冬の大自然が、死を連想させる。そうしてまで行かなければならないのか…。
    後半は霊との対話で過去の出来事が明らかになっていく。弱い人と思っていたインソンの母の人生も解き明かされ、そしてインソンの強い思いも伝わってくる。
    文学を読む楽しさの一つは、その国や民族、歴史、時代背景を身近に感じ、知る事だと思っている。
    まさに今回、それを痛感した。
    韓国国内での衝突は今に始まった事では無く、朝鮮半島が分断された時から起こっていたのだと知った。
    「全ての白いものたちの」に続いて、ハンガン氏の作品は2作目。お隣の国韓国を韓流ドラマでのみ知った気分になっていた私は、衝撃を受けている。
    ハンガン氏が身を削って伝えようとした痛みを
    全部ではないかもしれないが、多少は受け取る事ができたのではないだろうか。

  • 主人公のキョンハはソウルの病院に入院中の友人インソンから済州島に残したインコに餌と水を与えてほしいと頼まれる。済州島の家に着いたキョンハの前にソウルにいる筈のインソンが現れ、インソンの母親のジョンシムが綴り、インソンが書き加えた悲惨な文書に直面する。そしてキョンハは、自分の夢に侵入する悲惨な光景が済州島で始まったことに気づき、米ソ冷戦下でおきた済州島4.3(ササム)事件にまつわる家族の悲惨な過去を知らされることになる。1948年の4.3事件は「済州島を、左翼の拠点の赤い島と規定し、共産主義者を殲滅する為に韓国軍が無辜の島民3万人以上を無差別に虐殺した」事件。インソンは母親が目撃した凄惨な悲劇を語る。平和な村を焼かれ、済州空港の滑走路の下に埋められ、海岸で撃たれ対馬まで波に流され、穴に捨てられ、雪に覆われ、永遠に消息不明になった家族や島民の悲劇。人間の中に潜む獣性が、国家権力の発動で良心により封じ込められた檻から、平和な村の無辜の人々の命を奪う為に解き放たれる悲劇が赤裸々に語られる。

  • <韓国・KBS>「別れを告げない」がアジア文学賞受賞 BS1【ワールドニュース】|JCCテレビすべて(2024/03/01)
    https://jcc.jp/news/20610696/

    作家の韓江(ハン・ガン)さん、 仏メディシス賞の「外国文学賞」受賞 韓国人初 > 韓国生活 | tt-shop(23-11-15)
    https://tt-shop.jp/tour_life/87

    [북리뷰] 한강, "작별하지 않는다"
    https://brunch.co.kr/@pdahnchul/4

    別れを告げない - 白水社
    https://www.hakusuisha.co.jp/book/b641804.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      【オンライン】『別れを告げない』刊行記念 ハン・ガンさんトークイベント| Peatix(開催日2024年5月14日)
      https://pea...
      【オンライン】『別れを告げない』刊行記念 ハン・ガンさんトークイベント| Peatix(開催日2024年5月14日)
      https://peatix.com/event/3933327
      2024/05/08
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      〔週刊 本の発見〕『別れを告げない』(ハン・ガン) | レイバーネット日本(2025/1/16)
      http://www.labornetjp...
      〔週刊 本の発見〕『別れを告げない』(ハン・ガン) | レイバーネット日本(2025/1/16)
      http://www.labornetjp.org/news/2025/hon374
      2025/01/16
  • 「そのようにして、死は私を避けて通過した」
    1948年4月3日済州島四.三事件についての話。ひとつの歴史を勉強したときのように重かった。助かってしまった人の辛さが書かれていた。
    する:ハダ、した:ヘン、するだろう:ハジェン
    とルビがふってあって驚いた。今の若い人は使わないということだけど。
    このあたりは原文で読まないとニュアンスがわからないなと思った。육지という言葉は知らなかった。

    やっぱり斎藤真理子さんの訳は分かりやすい。歴史文化の注釈が明確。사투리っぽい訳もなるほどそんな感じかと分かりやすかった。

    「三万人でした。台湾でも三万人、沖縄では十二万人が殺害されたそうです。それらの数字について考えることがあります。そこがすべて、孤立した島だったということについても。」
    「日帝時代に特高刑事だった裏切り者がそのまま居残って解放前と同じような拷問をやっている、そのために町の警察署で死んだ高校生がいるという話をおじいさんが聞いてからというもの、父さんは一人で洞窟に隠れて暮らすことになったのね。」

    母親が調べていた歴史について、インソンが知ろうとしていくうちに人間の根本のようなところが揺らいでいくところが、印象的だった。感覚が麻痺していくような。

    菜食主義者にも夢が出てきて、この話でも夢が語られているが、ハン・ガンさんも悪夢にうなされているのだろうか。

    あとがき
    2014年の6月にこの本の最初の2ページを書いた。2018年の年の瀬になってようやく続きを書きはじめたので、この小説と私がつながっていた時間を7年というべきか、3年というべきかよくわからない。
    この本が、究極の愛についての小説であることを願う。

    訳者あとがき
    やはり少年が来るの執筆中や刊行後にハン・ガンさんが実際に見た夢が、小説の冒頭の何かを語りかけてくるような夢だったのだ。

    第二次世界大戦末期に沖縄が占領されると、日本軍は済州島を米軍との最終決戦地と定め、将兵八万人が結集できる巨大軍事要塞化を進めた。しかしソ連の参戦と原爆投下によって日本の降伏が早まったため、間一髪で玉砕の島となることを免れ、1945年の解放を迎える。
    解放後の済州島は自立独立国家への夢に向かい、大衆の支持を得た人民委員会が中心となり教育事業をすすめる。
    1948年10月17日全島の海岸線から5キロメートル以上離れた地点及び山岳地帯を許可なく通行することを禁止。つまり中山間に位置する全村を適性地域とみなした。11月には法的根拠のないまま戒厳令が宣言され、反共右翼団体である西青は性暴力を含む凄まじい残虐行為を行った。

    このタイトルは「哀悼を終わらせない」という意味だとはっきり述べている。書くそばから、撮るそばからこぼれおちていく。それでも書かなくてはならないという覚悟のようなものが『別れを告げない』には行き渡っている。解放がストレートに独立につながらず、残酷な死の真相が何十年も放置されてきた、韓国現代史におけるこの不連続性に、ハン・ガンが小説を書き続ける意味がある。二人の女性の結びつきが、激甚な歴史の痛みを通過して、生死をまたぐ愛の状態にまで昇華される。
    インソンの過酷な治療はハンガンさんが実際の友人を見舞ったときに見たものなのだそうだ。
    原文でも済州島の言葉は使われていないようだ。本土の読者が理解できる程度の中間地点に収まるよう配慮したようだ。それを日本語に訳すときに沖縄の言葉にしたと書いてあって面白い配慮だと思った。

  • 2024年ノーベル文学賞受賞作という事で読んだが、第二次大戦後にこれほど悲惨な事が海をはさんだすぐ隣の国で起きていたことを知ろうとしていなかった自分を恥じた。
    作者はこれは歴史の話ではない、と言っているそうだが、朝鮮半島の歴史なくしては生まれなかった。
    作家のキョンハとドキュメンタリー映画作家のインソンは同じ年の女性。22歳で知り合い、仕事で3年、さらに友人として20年間も付き合ってきたが、インソンが介護のため、8年前に故郷の済州島に帰ってから次第に疎遠になってしまった。彼女は母の死後も4年間そこにとどまった。その間にキョンハは虐殺と拷問に関する小説のため読んだ資料のせいで悪夢を見るようになる。眠れなくなり、仕事部屋を借りたが、ついには遺書を書いては書き直すを繰り返す日々が続いていた。
    悪夢の話をインソンにしたのは4年前のインソンの母の葬儀の時。インソンはその夢を短編映画にしたらと提案してきて、撮影場所に自分の家の近くにいいところがあるとまで言ってくれたが、その準備や天候、お互いのスケジュールが合わないうちに4年がたってしまった。そんなある日、インソンからメールが来る。すぐ来て、と。
    ここから静かで幻想的な物語に凄みが増す。翻訳者による解説で朝鮮半島の歴史の概略が書かれているのだが、読んでいて息が詰まるようだった。冬のソナタに出てくる地名にこんな悲惨な史実があったとは(/ _ ; )改めて、現代史を学びたい、と思った。それに、ハン・ガンの小説をもっと読みたいな。悲惨なだけではない内容だったし、よみやすかった。
    ラストは実は読者に託されているような終わり方なのだが、私は二人の再生を信じたい。
    日本には斎藤真理子さんという翻訳者がいてくれて本当に幸運だったと思う。

  • 作家のキョンハは、虐殺に関する小説を執筆中に、何かを暗示するような悪夢を見るようになる。ドキュメンタリー映画作家だった友人のインソンに相談し、短編映画の制作を約束した。
    済州島出身のインソンは認知症が進む母の介護のため島に戻り、看病の末に看取った。キョンハと映画制作の約束をしたのは葬儀の時だ。それから4年が過ぎても制作は進まず、私生活では家族や職を失い、遺書も書いていたキョンハのもとへ、インソンから「すぐ来て」とメールが届く…



    研ぎ澄まされた静謐な世界。生と死のあわいで語られる事実。済州島4・3事件を生き延びた母親の知られざる情熱、粘り強さ。
    もう何と言ったらいいかわからないけれど、最後の3行からは光を感じられた。痛みを通過して回復へと至る人間に備わった力への信頼。たしかに「究極の愛の小説」だった。

    斎藤真理子さんの訳者あとがきは、いつもわかりやすく丁寧で、本当にありがたい。済州島4・3事件について知らないことばかりだった。


    “そのうちいつからか、母さんが嫌になってきたの。この世が嫌で耐えられないのと同じくらい、ただもう母さんが気持ち悪かった。自分自身を嫌っていたのと同じくらい、母さんが嫌だったんだね。母さんが作ってくれた料理が気持ち悪くて、傷だらけの食卓を几帳面に布巾で拭いてる後ろ姿にぞっとして、昔ふうに結い上げた白髪が嫌で、何かで罰を与えられた人みたいに少し背中をかがめた歩き方にいらいらした。だんだん憎しみが大きくなって、そのうち息もできないくらいになったの。何か火の玉みたいなものがひっきりなしに、みぞおちから湧き上がってくるみたいで。家出したのは要するに、生きたかったからだよね。そうしないとあの火の玉が私を殺してしまいそうだったから。”

    “資料が集まって、その輪郭がはっきりしてきたある時点から、自分が変形していくのを感じたよ。人間が人間に何をしようが、もう驚きそうにない状態…心臓の奥で何かがもう毀損されていて、げっそりとえぐり取られたそこから滲んで出てくる血はもう赤くもないし、ほとばしることもなくて、ぼろぼろになったその切断面で、ただ諦念によってだけ止められる痛みが点滅する…これが母さんの通ってきた場所だと、わかったの。悪夢から目覚めて顔を洗って鏡を見ると、あの顔にしつこく刻み込まれていたものが私の顔からも滲み出ていたから。信じられなかったのは、毎日太陽の光が戻ってくるということだった。…
    怖くなかった。いいえ、息もできないくらい幸せだった。苦痛なのか恍惚なのかわからない不思議な激情の中で、その冷たい風を、風をまとった人たちをかき分けながら歩いていったんだ。何千本もの透明な針が全身に刺さったみたいに、それを通って輸血のように生命が流れ込んでくるのを感じたの。私は狂ったように見えたか、実際に狂ってたのでしょうね。心臓が割れるほどの激烈な、奇妙な喜びの中で思った。これでやっと、あなたとやることにしたあの仕事を始められるって”


  • 韓国済州島というと観光地としてのイメージしかありませんでした。韓国の歴史、済州の歴史を知ってこそこの作品を理解出来るのだろうと思います。この作品の底流に流れるもの、シンシンと降り積もりつづく雪は単に空から降り積もっているのみならず、心の中にも積もり続けているんだろう。

  • 凄いのを読んだなというのが最初の感想です。この小説を執筆するにあたって作者はこの「別れを告げない」という意味は愛も哀悼も最後まで抱きしめていく決意で、哀悼は単に忘却に抗うためでなく今を生きて未来を作るためにある。といっている。

    済州島四・三事件という韓国でおこった虐殺の歴史をたどりながら物語は進む。主要な登場人物はキョンハとインソンという二人の女性なのだが、インソンの母親の存在感がどんどん大きくなる。インソンの母親にきざまれた皺や小さな手、体温が時を超えて彼女たちに大きな影響を与えていると思った。

    虐殺された者たちの顔に降り掛かった雪と、今私達が目にしている雪は何が違うのか。循環している風や海流や血の滲んだ氷などは今、私の体に降り掛かっている雪なのではないか。そして、骨だけの人であったそれらのもの。肉がついて顔があって脚もあった。失ったそれらのものは土に還り、海を漂い、大気に混じる。インソンが森の中で突風を感じるとき「あの人たち」が来たと言ったのはそういう意味なのかなと自分は受け取った。

    火が消えても何度でも火を起こす。

  • キョンハとインソン、苦しみをかかえた二人の中年女性の人生が交錯し、交わす言葉の中から、1948年に韓国の済州島でおきた四・三事件の犠牲が、激しく蘇る。
    静けさと緊張感が持続する描写に凄みを感じる。

    複数の登場人物の時系列が複雑にはりめぐらされていて、読み始めてかなり早い段階で混乱したので、メモ用紙とシャープペンを手元に用意して、年表をつくりながら読んだ。
    第二次世界大戦中から朝鮮戦争にいたるまでの朝鮮半島の歴史について、知識が十分でなかったが、巻末に収録された訳者のあとがきが、とても要点を得て詳細だったので、理解の大きな助けになった。
    そして考えてみれば当たり前なのだが、日本もこの歴史に大きく関わっている。
    その意味で、今の日本を生きる私も、作品で描かれる出来事や登場人物たちと無縁ではないと感じる。

    キョンハ、インソン、インソンの母、インソンの父、その親族……と多数の人の軌跡が浮かんでは消えていくが、なかでもインソンの母(ジョンシム)の生きた足取りが鮮烈だった。
    激烈な殺戮、そのさなかに生きていた人たちの息づかい、あまりにはかなく死んでいった人たちの命の描写に、戦争のことをあまりに知らない自分を痛感させられた。

    「怖くなかった。 いいえ、息もできないくらい幸せだった。苦痛なのか恍惚なのかわからない不思議な激情の中で、その冷たい風を、風をまとった人たちをかき分けながら歩いていったんだ。何千本もの透明な針が全身に刺さったみたいに、それを通って輸血のように生命が流れ込んでくるのを感じたの。私は狂ったように見えたか、実際に狂ってたのでしょうね。心臓が割れるほどの激烈な、奇妙な喜びの中で思った。これでやっと、あなたとやることにしたあの仕事を始められるって。」

    認知症を発症した母を介護の末に看取ったインソンが、母が残した記録からその足取りを追い続け、精神的に極限状況をむかえるなかで発した言葉が圧巻。
    失われた命を記憶し続けようとする痛みと愛が、強く胸に残った。

    • snowdome1126さん
      workmaさん、ご無沙汰しています!
      コメントありがとうございます。
      確かに読み応えのある物語です……私はあまり予備知識なく読み始めたので...
      workmaさん、ご無沙汰しています!
      コメントありがとうございます。
      確かに読み応えのある物語です……私はあまり予備知識なく読み始めたのですが、壮絶な歴史と詩情が共存する、現代アートのような作品でした。
      読む人によって、感じ方が大きく変わりそうです。
      workmaさんにおすすめいただいたゲド戦記の続巻、まだ読んでないので読みたいな〜と返信書きながら改めて思いました(⁠^⁠^⁠)
      2025/03/14
    • workmaさん
      うふふ…。大丈夫ですよー…自分も、何を勧めたか?そんな記憶はあいまいで…自分でも忘れてます…¯⁠\⁠_⁠ʘ⁠‿⁠ʘ⁠_⁠/⁠¯
      うふふ…。大丈夫ですよー…自分も、何を勧めたか?そんな記憶はあいまいで…自分でも忘れてます…¯⁠\⁠_⁠ʘ⁠‿⁠ʘ⁠_⁠/⁠¯
      2025/03/14
    • snowdome1126さん
      やさしいお言葉!
      記憶があいまいなのは、私もです。
      逆に、ふとしたことがきっかけで思わぬ過去と出会い直す楽しさもあると考えてます……ふふ...
      やさしいお言葉!
      記憶があいまいなのは、私もです。
      逆に、ふとしたことがきっかけで思わぬ過去と出会い直す楽しさもあると考えてます……ふふふ。
      2025/03/18
  • 済州島4.3事件を題材とした作品です。
    苛烈な歴史の事実を知るだけでなく、事件の当事者たちの痛みを感じることで、二度と同じ過ちを繰り返さぬよう、悼み続けることの大切さを感じました。
    雪がこの物語の静謐さと幻想的な世界観を作っていて、そこに残酷な事件の様子が少しずつ語られていく展開に圧倒されます。
    事件の全容を知らない方は、翻訳の斎藤真理子さんのあとがきを先に読むと理解しやすいと思います。

  • 読むのが辛くて何度も本を閉じては深呼吸が必要な本でした。*ハン・ガン「決して哀悼を終わらせないという決意」であり、「愛も哀悼も最後まで抱きしめていく決意」

  • 2024年のノーベル文学賞受賞ということで、韓国の作家さんはあまり読んだことがないのもあり、読んでみた。

    初めに言っておきたいのだが、「かなり持っていかれる」ので、疲れていたり、沈んでいたり…はもちろんだけれど、そもそも痛いことやグロいことが苦手という方は、慎重に手に取った方がいい、と思う。

    初めの2ページあたりまでで、実は数ヶ月読むのをやめていた。なんとなく、感じるのよね…読書が好きな方ならわかると思うけれど、本から吹いてくる風のようなもの…それがどんな種類で、それを受けると自分がどうなるか…匂い、重み、後味…

    なかなか簡単ではないです。

    作者のハン・ガンさんが自ら語ったところによると、「別れを告げない」という言葉の意味は「哀悼をやめない」ということだそうです。

    実際に作中では、「さようなら、という言葉自体を言わないってこと?」それとも「別れるという行為自体をしない」ということ?

    という問いかけもあります。

    なるほど…亡くなった人々、犠牲になった人々への「哀悼をやめないという決意」…つまり、ずっとずっと考え続け、痛みも苦しみも生きている限り抱き続けるよ、という決意の表明、なのか、と。
    そこが理解できると、この物語りがぐっと近づくと思います。ただ、根底にあるのは生半可な「愛」ではありません。

    大切な人、愛する人を亡くしても、いつまでも愛することを辞めないよ、と言うのは簡単ですが、その痛みを忘れない(哀悼を終わらせない)のは、苦しいもの。

    その苦しみが、生きることに火を灯し、前へ進め、と叱咤してくれるまでの道のりの、なんと過酷なことか。。。

    下敷きには韓国の歴史的な事件がありますが、作者本人は単なる歴史小説ではなく「究極の愛の物語り」だと語っています。

    だとするならば、激烈な痛み(そのものでもあり、比喩的でもある)を伴う、凄まじい決意だな、と感じました。

  • ハン・ガンの最新長編。邦訳は詩集を入れて7作ほど。

    相変わらず流れるように美しい文章。風景や場面の描写が良いが、「すべての、白いものたちの」と同じく、特に雪の描写が洗練されすぎていて怖いくらい。海外の作家で、ここまでスッと情景が浮かぶ作家は他にいないと思う。

    家族も仕事もなくし、虐殺に関する小説を書いた後から繰り返し見る悪夢に苛まれ、遺書まで用意したキョンハの元に、友人のインソンから連絡がある。すぐ来てと。急いでインソンの元へ駆けつけると、仕事中に指を切断してしまったらしいことがわかる。入院したインソンから、小鳥の世話を代わりにしてほしく、すぐに済州島へ行ってくれないかと言われ。。。

    恥ずかしながら済州島4・3事件を知らなかったが、さながら地獄のように思えた。なまじ描写が美しいため、凄惨さがより際立つ。
    ストーリーは中盤から、生と死が曖昧な、誰が生きていて死んでいるのかわからないまま進むが、事件のことはノンフィクションかのように語られる。メッセージ性の強さが、好き嫌いが分かれるかもしれないが、タイトルの「別れを告げない」=風化させないという強い意志を感じた。

    雪の描写はまた別格だが、蝋燭に照らされ伸びる影といった、光と影の場面描写も非常に良い。ずっと読んでいたい、そんな酩酊感に包まれるような作品。

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著者プロフィール

著者:ハン・ガン
1970年、韓国・光州生まれ。延世大学国文学科卒業。
1993年、季刊『文学と社会』に詩を発表し、翌年ソウル新聞の新春文芸に短編小説「赤い碇」が当選し作家としてデビューする。2005年、中編「蒙古斑」で韓国最高峰の文学賞である李箱文学賞を受賞、同作を含む3つの中編小説をまとめた『菜食主義者』で2016年にア
ジア人初のマン・ブッカー国際賞を受賞する。邦訳に『菜食主義者』(きむ ふな訳)、『少年が来る』(井手俊作訳)、『そっと 静かに』(古川綾子訳、以上クオン)、『ギリシャ語の時間』(斎藤真理子訳、晶文社)、『すべての、白いものたちの』(斎藤真理子訳、河出書房新社)、『回復する人間』(斎藤真理子訳、白水社)などがある。

「2022年 『引き出しに夕方をしまっておいた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ハン・ガンの作品

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