制裁 国家による外交戦略の謎

  • 白水社 (2024年9月19日発売)
4.33
  • (2)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 71
感想 : 8
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784560091296

作品紹介・あらすじ

国際関係においては、他国に対する対抗処置としてしばしば「○○国への制裁」という言葉を耳にする。武力行使が国際法上禁止されている現在、制裁は相手に負荷をかけることによって譲歩を引き出し、国家の目的を達成するための外交手段として用いられてきた。
制裁措置のなかでももっとも頻繁に用いられてきたのが経済制裁であり、国家にとっては国益の保持・増大のため、国際機構にとっては国際秩序の回復・維持のための主要な手段になっている。
近年では、自由や人権、民主主義といった普遍的な価値を蔑ろにする国家や企業、個人を対象にした制裁もおこなわれるようになってきた。
なぜこうも頻繁に制裁は用いられるのか? 制裁とは、誰が、どんな目的を達成するために、どのような措置を使って、いかなる戦略のもとに科すのか、そして、そもそも効果はあるのか?――
本書はこれらの謎に理論と実践の両方からアプローチすることによって、外交政策としての制裁とりわけ経済制裁の評価を試みる。
制裁の理論的整理から過去の事例の概観、アメリカはじめ各国の詳細にわたるまで、はじめての制裁ガイドブック!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 東2法経図・6F開架:329.5A/J37s//K

  • 【本学OPACへのリンク☟】

    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/723163

  •  制裁の用語定義や分析枠組み、指標を示した上で、主に米中ソ(露)国連EUが課した各制裁を個別に分析。
     なるほど、各制裁の経緯はよく分かる。しかしその成否を考えると途端に分からなくなる。何をもって成功とするのか。著者自身も成功と失敗の二分法を取らない。象徴的な意味と実質的効果。一般市民はじめ副次的影響。他の選択肢との比較。時間枠。
     にもかかわらず、制裁は21世紀の国際情勢の中心的機能であり続けるだろうと著者は述べており、おそらくそうなのだろう。

  • ふむ

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

法政大学法学部教授。成蹊大学卒業後、英字紙The Japan Times記者を経て、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程修了。博士(学術)。早稲田大学社会科学総合学術院准教授を経て、2017年4月より現職。専門は、国際関係論、国際機構論、国連研究。
〔主な著書・論文〕
「ベトナム和平と国連――国連事務総長ウ・タントの役割を中心に」(山田満/苅込俊二編著『アジアダイナミズムとベトナムの経済発展』文眞堂、2020年、268-282頁)
「国連による『スマート・サンクション』と金融制裁――効果の追求と副次的影響の回避を模索して」(吉村祥子編著『国連の金融制裁――法と実務』東信堂、2018年、70-86頁)
「安全保障概念の多義化と国連安保理決議」(『アジア太平洋討究』第31号、2018年、121-138頁)
『国連による経済制裁と人道的諸問題――「スマート・サンクション」の模索』(国際書院、2013年)
‘“ Smart sanctions’ by the UN and financial sanctions,” in Sachiko Yoshimura ed., United Nations Financial Sanctions, Routledge, 2020, pp. 18-33.
“ Coordination challenges for the UN-initiated peacebuilding architecture Problems in locating ‘universal’ norms and values on the local,” in Mitsuru Yamada and Miki Honda eds., Complex Emergencies and Humanitarian Response, Union Press, 2018.

「2021年 『「非伝統的安全保障」によるアジアの平和構築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

本多美樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×