しあわせな日々/芝居 (ベスト・オブ・ベケット)

  • 白水社
3.71
  • (1)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 39
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560092248

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 腰から下が埋まり切ったウィニー、壺から顔だけ出している男女―後期ベケットの戯曲は登場人物が「動けない」「動かない」状況を逆手に取った、逆説的な言葉への確信が特徴的だ。しかし言葉は音楽とすれ違い、私自身の声とも微妙にずれ続けている。終わりの気配がいっそう濃くなったこの作品群は、それでもなお抵抗のユーモアは通底音としてなり続けている。それは丁寧に耳を澄まさなければ聞き取れない程度のユーモアだけど、それでもアイロニーをも打ち破る肯定感はきちんと潜んでいるのだと思う。それに気づければ、それはきっとしあわせな日々。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1906~1989年。アイルランド出身の小説家・劇作家。『モロイ』を含む小説三部作は51~53年にかけてミニュイ社より刊行された。52年『ゴドーを待ちながら』を刊行。69年、ノーベル文学賞を受賞。

「2019年 『名づけられないもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

サミュエル・ベケットの作品

ツイートする
×