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Amazon.co.jp ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784560092828
作品紹介・あらすじ
きこえない親のもとに生まれた、きこえる子どもChildren Of Deaf Adults、略してCODA(コーダ)。時として、手話と音声言語のバイリンガルとなること、幼くして親の通訳者の役割を担わされることが運命づけられもする。
きこえる世界ときこえない世界、音声言語と手話を行き来する著者が、家族への葛藤と愛を強烈なユーモアとともに描く自伝的エッセイ。
周囲の無理解や他の家族との違いにうろたえ傷つき、母と娘、そして父と娘のあいだに生じる遠慮や無遠慮、家族への誇りと恥と怒りの感情を行き来する著者は、素直に家族への愛を表現できない。きこえない親を守りたい、親に守られたい。わかり合えない苛立ち、わかり合えないけど感じる愛。そうした感情の行き来の波を繰り返しながら成長し、気づいたのは「普通の家族なんてない」。きこえない幸せ、そしてきこえない親を持つ幸せ。コーダのみならず、さまざまな家族の形があることを考えるきっかけを提示する。
映画『コーダ あいのうた』のオリジナル『エール!』の原案作品。解説・安東明珠花(ドラマ「しずかちゃんとパパ」コーダ考証)
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
著者は、聴こえない親のもとで育ったコーダとしての葛藤を、ユーモアを交えながら深く掘り下げています。彼女の体験は、周囲の無理解や他者との違いから生じる複雑な感情を描き出し、特に親に対する愛情と苛立ちの狭...
感想・レビュー・書評
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聴こえない両親のもとで育った子、コーダの葛藤。
様々な感情が綴られた本書に触れる事で、その一端を垣間見る。
少しの想像では及ばない領域がある。
分からない事、そこから生まれているであろう当事者の気持ちに思いを巡らせる。想像の手を伸ばす。 -
ろうの両親をもつ筆者によるエッセー。外国にルーツを持つ子供と似て時に幼くして親の通訳を務めたりと、「普通」の子供よりも大人たることを求められるのかなあとそうぞうはしていた。が、周囲の奇異の目、障害ゆえに分かり合えない点(特に自分の立てている音に気づかない親への苛立ち)、ストレートな物言いである手話カルチャーとの差異と言った点から来る葛藤など、知らないことがたくさんだった。映画の影響もあって、特に映画の風聞だけ知っていて本編を見ていない自分などはコーダの話を美化しがちだと思うのだが、包み隠さない親への心情が綴られていて、心をちくちくと刺されるようだった。子供だから言う両親への皮肉、でもそれを許されるのは家族だけでこれを他人が言ったら猛烈な勢いで攻撃するという主人公の盾に、両親への葛藤と愛が共存する様子を感じ続ける本だった。
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【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/713700 -
ろう者の両親のもとに生まれた聴者(コーダ)の作者の経験を基にしたエッセイ。児童文学の棚に分類されていたが、内容的にはYA向け。
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安東さんの解説、志村響さんのあとがきまで読んで、この「手はポケットのなか コーダとして生きること」は完結するエッセイ、そう感じた。
志村さんのあとがきがなかったら…ヴェロニクさんの言った「呪い」の解釈を間違えてしまうところだった…。
ヴェロニクさんのエッセイは“感じたこと”“起こった出来事”をそのままに。
文章としては箇条書き感が強くて読み進めるのに時間がかかったけど…
ありのままに、そして思ったことも包み隠さずに、のスタイルが「そうなんだ、そう感じるんだ」とわかりやすく自分のなかに入ってきた。 -
「コーダ あいのうた」の原案になった本。
コーダの日常が赤裸々にえがかれています。 -
映画『エール!』の原案となったエッセー。リメイク版の『コーダ あいのうた』はとんでもなく美化されていい話になってるのだけど、これを読むとそりゃ現実は『エール!』の方に近いよな…といういたたまれない気持ちになる。
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