笑い ─ 喜劇的なものが指し示すものについての試論 (新訳ベルクソン全集・第3巻)

著者 : アンリ・ベルクソン 竹内信夫

• 白水社 (2011年12月14日発売)

感想・レビュー・書評

[katie1223さんの感想 · 2012年12月2日]

ユーモア：両極端にある二つの事項の対比〜転位／双方向をとりうる。

アイロニー：存在すべきものがあたかも存在しているかのようなふりをして説明する。
ユーモア：現実に存在する描写を、そこの描写される現実こそがあたかもあるべき姿であるかのようなふりをする。

ユーモアはアイロニーの逆転したもの。
アイロニーは雄弁／ユーモアは科学知に帰する。
情熱と無関心。
ユーモアとは精神敵なものの科学的なものへの転位。それを転位する事で更なるオリジナリティ。

社会適合のために硬直をもみほぐす。

全体的にいらっとくる。

著者プロフィール

1859-1941。パリ生まれ。フランスの哲学者。コラージュ・ド・フランス教授（1900）。アカデミー・フランセーズ会員（1914）。ノーベル文学賞（1927）。主著に『意識に直接与えられたものについての試論』（1889）、『物質と記憶』（1896）、『創造的進化』（1907）、『道徳と宗教の二源泉』（1932）など。

「2012年 『ベルクソン書簡集　Ⅰ』 で使われていた紹介文から引用しています。」